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『銀さん、、、』
銀「なんてツラしてんだよ
さっきまでの勢いはどーしたよ」
ふっと笑う
『女子は基本的に情緒不安定なの!』
銀「帰って家族に会ってこい
そして、また戻ってこい」
戻ってこい
居場所があることが嬉しいから、頑張れる
『うん、
約束、、忘れちゃダメだよ?
それに、私のこと!忘れないでよ?』
銀「保証はできねえな」
『や、やっぱり…、、
すぐ帰ってくる!』
ニヤッと笑って見せる
銀「待ってる」
一言、そう呟いた銀さんを見て
じゃあ、そろそろ
って柵に手をかける
私の考えた帰り方は
ベッドから落ちた拍子にトリップしたんだから
同じように少し高いとこからジャンプすること
少し高い
なんで場所がなくて
万事屋のある2階からのジャンプになった
これで帰れなかったら恥ずかしい…
どこかでそう思いながら
勢いよくジャンプする
みんなの顔は振り返らない
すぐに帰るんだから
目をギュッと閉じて全身に力を入れる
(トンッ
足が思ったより軽くついて
そっと目を開ける
『あっ、、、、』
そこは、紛れもなく自分の部屋だった
自分の部屋のはずなのに
懐かしく感じる
たった何ヶ月かなのにすごく懐かしい
帰って、、これたんだ
帰って、、、きちゃったんだ、、
嬉しさ?寂しさ?
複雑な感情がグルグル回る
驚いたのは、
時間がトリップしたときから
1秒も変わってなかったってこと
向こうでの何ヶ月はこっちには影響がないってこと
よかった、、、
安心する
座り込んで改めて帰ってきたと実感した
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作者名:おぐら | 作成日時:2019年10月11日 3時