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『あ、朝からお酒ですか?』
お「ちょっとくらい いいだろう?
お礼、してくれるんだろ」
そういうと飲みやすいように薄く作ってくれたお酒を
渡される
『いただきます』
カウンターに座った私はお酒をもらう
お「朝から呑むってのもいいもんだねえ」
『ふふ、本当に、、』
お「アンタ、銀時に伝えたのかい」
『だから、まだこれからです』
お「じゃなくて、」
話が見えないお登勢さんの言葉にはてなマークが出る
お「銀時に好きだってことをだよ」
『(ぶっ…!?!!!』
お「なんだい、その反応、、
もしかして、バレてないとでも思ってたのかい」
驚きだねなんて、タマさんやキャサリンを見る
『え、え、え、なんで、知って、、、』
お「アンタを見てたらすぐわかるよ」
かあっと恥ずかしくなる
『そ、そんなに顔に出てましたかね、、、』
お「出てたなんてもんじゃないね
顔に好きって書いてあったね、ありゃ」
『えぇ、、、、
気持ち消すどころか書いてあったの、、、』
ほとほと自分のダメさに嫌気が差す
お「消すってアンタ、そりゃまたなんで」
『好きなんて伝えたところで
私、帰っちゃうし、迷惑じゃないですかそんなの』
お「アンタ、わかってないねえ
人間なんざすぐ忘れるものなんだよ
忘れられたくないってんなら無理やりにでも
そいつの心に入り込むもんだよ」
『忘れ、、、』
お「このままじゃ、今まで過ごしてきた全部が
忘れられるよ」
『さ、さすがに、銀さんも覚えてるんじゃ、、、、』
お「甘いね、
アイツはすぐ忘れる、三歩で忘れるよ」
ガーン、
文字にするならこの音
頭が急に重くなる
お「想いってのは叶う叶わないじゃなくて
ぶつけてなんぼなんだよ
どうせなら、アイツの心に図々しく
居残ってやりな」
そういうと、ぐびっとお酒を飲み干す
それにつられて私も飲み干す
.
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『ご馳走様でした、、
ありがとうございます』
お「元気だしな
こちらこそありがとね、
アンタが手伝ってくれてすごく助かったよ
帰っても頑張んな
アンタならどこでもなんでもできるよ」
『お、お登勢ざぁぁぁあん』
お「よしとくれ!さっさと帰んな」
泣いて抱きつこうとする私を追い出す
そのぶっきらぼうな優しさが大好きだ
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作者名:おぐら | 作成日時:2019年10月11日 3時