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フィルターで世界はキラキラ ページ19

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銀「おーい、頼まれたもん買ってきたぞ」




『ありがとう、銀さん』




私が目を覚ましたのは次の日の昼ごろだった
 




肩は深く切られていたが幸い命に別状はなかった





それよりも精神的ショックが大きかったらしい





息を吸うたびに痛む肩が情けなくなる




銀「なんて顔してんだ、痛むのか…?」



『あ、ううん


ほら、私生命力強いし、もう大丈夫』





そう言ってガッツポーズしてみせる




銀「はっ、違ぇねえな」



銀さんは笑う




『…っ、、、!!!』




思わず布団を頭からかぶる


 


銀「は?なにしてんだてめえ、」





『な、なんでもない!!』





吊り橋効果みたいなやつかと思ってた




あんな危機的状況に陥って



助けてくれたのがたまたま銀さんだったから




そうなのかなって思った





でも、一夜明けて意識がはっきりしても




それは変わらなかった




神楽ちゃんや新八くん、みんなには感じない






特別な想いが確かにあった







わ、私認めてちゃったんだよね、、、、



す、すすすすす好きって、、、



『うわぁぁぁあぁぁぁ!』




銀「お、おい!今度はどうしたんだよ!!」





『ナ、ナンデモアリマセン』




言葉にしてすごく恥ずかしくなる




銀「おいっ!いつまで布団かぶってんだよ」




『ど、どうでもいいでしょ



それより、、、きよみちゃん、どう?』




銀「あぁ、、、元気だよ



父ちゃん母ちゃんのとこで元気に暮らしてるよ」



『よかった、、、』



『はぁ、もっと私も銀さんみたいに強かったらな



あんなに怖い想いさせなくてよかったのに



ちょちょいってみんな捕まえられたのに



それで、おまわりさんのトップから




表彰されて、テレビとか出れたのに、、、』





弱い自分が悔しくて、



でも、それを悟られるのが嫌で




そんな負けず嫌いな自分がたまらなく嫌で




ごまかして言う





銀「女は守られてるくらいがちょうどいいんだよ



それに、お前は守ってんじゃねえか」




『ちがうよ、、、もっと、あんな土壇場じゃなくて



危険な目に遭う前からだよ、』





悔しい気持ちがぽろっと洩れる




銀「バカだろテメェ…



そんな前から守れるんならだれも苦労しねえんだよ



それに、Aは弱くねぇよ



喧嘩だけが強いわけじゃねえ」




笑った顔が見なくても想像できて



それが見たくなってしまって



がばっ、






布団から顔を出す






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作者名:おぐら | 作成日時:2019年10月11日 3時

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