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土方side
.






少しずつ呼吸が浅くなるAを抱きかかえて




扉を出ようとする






『おい、テメェ、、



どうやって病院連れてこうとしてんだよ』




銀「…は?」




近「おい、山崎


A殿と万事屋を病院まで連れてけ」




山「は、はい!


旦那!こっちです!」




銀「お前…、、



すまねえな、助かる」



それだけいうと俺の横を走り抜けた





『総悟、ここでくたばってるやつら


1人残らず連れてけ』






通り抜けたその風を感じながら




グループのリーダーってやつに近づく





沖「土方さん、、、





いいんですかィ、あんたも病院(あっち)に行かなくて…、」




『あぁ?、、、



なんで俺まで行かなくちゃならねえんだよ



こっちしょっぴくのが先だろ』




沖「本当は、心配なんでしょ



瞳孔、いつもの3倍は開いてやすぜィ」





『最近、騒がせてた誘拐犯をまとめて捕まえたんだ



そりゃ、瞳孔だって開くだろ』






吸い込んだタバコがいつもよりも肺に重く届く






心配?




そりゃ、心配はしてる




肩から出血があった、意識もなかった






でも……、、不本意だが、




あいつらがいるなら安心だとも思える






Aに駆け寄ったあいつらを見たとき






安心したAの顔を見たとき







そう思った







沖「はあ、、、これだから




四六時中、剣のことしか頭にねぇやつはいけねェや」






『ほっとけ』





吐き出したタバコの煙がふっと広がって消える








すっきりしたような



もやもやしたような





そんな対称的な気持ちが混ざる






そんな気持ちが心地いいとさえ思う




だから、これは…







沖「好きだって認めりゃあいいのに」







『…、、そんなんじゃねえよ』





だからこれは、そんなもんじゃない







『……、娘を心配する父親、、と同じだよ、、』









そんだけのことだ









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作者名:おぐら | 作成日時:2019年10月11日 3時

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