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「うわあぁぁ、うわあぁぁ泣」




聞こえたのはきよみちゃんの泣き声





何が起きたかわからなかったけど




数秒の出来事だった





さっきまで近づいていた男が一瞬ひるんで





顔を歪める








『き、きよみちゃん、大丈夫、、?』






きよみちゃんは泣きながら、でも





一生懸命に首を縦に振る





よかった





剣はどこにも当たってないみたい…





あれ、、血、、、なんで、どこから、、、






怪我を見ると痛くなるなんてよく言ったもので





それは本当にその通りで





振られた剣は私の右肩に入っていた






どこにも当たってなくないじゃん




痛いんですけど




気づいた途端に激痛なんですけど






自分からこんな大量の血が出ているのを初めて見た






『ったぁ、、、、』




肩がすごく熱い




脈もどくどくいってて気持ちが悪い






「お、お姉さん!!!お姉さん!!!


しっかりして、、、いやぁ、いやぁあぁああ」




『だ、大丈夫だから、』




ひるんだその男の方を向き直して睨む




『絶対、この子には近づけない』




「…はっ、、、



あんたなかなか面白いね、



気に入った、もう少し楽しませてもらおうかな」







剣を上に張り上げて



ニヤリと笑う






なんなの、なんでこうなるの…、、






私はただの、普通の女子大生で…





意味もわからずこんなとこにきて




意味もわからずに死ぬの…?





なんで誰も助けに来ないの、、、





なんでこんな場所すぐに特定できないんだよ、







死を覚悟した途端





不満が溢れ出る





私が何をしたっていうの





誰だよ、フラグ立てたやつ





あ、総悟くんだ





真選組の女中なんてしたからだ





してなかったら仲良くなんてならなかった






こんなとこで後悔する日が来るなんて






そもそも、万事屋に行かなきゃよかったんだ





さっきから不満がたくさん出るのに





みんなの笑顔が浮かぶ





会いたいと思ってしまう






なんなんだよ、もう、腹立つ






私は、すぅぅぅぅぅと、息を吸う





そして、








『ふざけんなぁぁぁあああぁぁぁぁあ!!!』









ありったけの声で叫んだ









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作者名:おぐら | 作成日時:2019年10月11日 3時

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