柑橘の香-2 (ページ13)

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銀さんside
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遅えな、、

Aが家を出て数分

神「銀ちゃん、、、

Aがそんなに早く走れるわけないアル

それとも、それが子供を心配する父の気持ちアルか」

『父ねえ、、、』

父っつうより、、、

新「旦那さんの気持ちじゃないですか？」

『ぶっ！！！

だ、旦那…！？』

新八のとんでも発言に思わず吹き出す

新「あれ、ちがいました？

銀さん、なんかそう言うかと思って」

いたって真面目に何もボケなく新八は続ける

神「そ、そうアルか！？！！！？」

『違えよバカ、アホ、メガネ』

新「なっ！！！メガネ関係ねえだろ！

なんだよ、いじっぱり！！！」

『意地なんてはってませーん

それは、君の妄想ですー

かぁー、、嫌だねえ、年頃の妄想ってやつは』

違う、これは意地だ

言おうとした

旦那のだの字まで出かかった

新八にバレるったぁ、俺もだいぶ鈍ったもんだ

神「あれ、定春

Aは？一緒じゃないアルか」

そう聞こえたのは新八と騒いですぐのこと

定「ゔゔー、、わんわんわん！」

異常事態を知らせる定春のその鳴き声に

俺たちは玄関を飛び出す

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神「Aー？いるアルかー！返事をするネ！」

新「Aさんーー！！！！」

『どこに行きやがったあいつ』

定春に連れてこられた場所には

割れた醤油瓶が一つ

それと…、、、

土「オメエら、、、なんで、ここに、、？」

『てめえらこそ…

何してんだよ』

真選組

沖「あれ、旦那たちじゃあないですかィ

かまってやりてえとこだが

あいにく立て込んでましてねェ

こっからさっさと去ってくだせェ」

『ここに、Aいなかったか』

低く、短いその言葉は真選組の顔色を変える

土「何言ってやがんだ、てめえ

…、、、まさか、お前、、、」

『あいつ、帰ってきてねえんだ

その醤油、あいつのだと思う』

近「そりゃ、確かなのか、万事屋！

俺たちに通報があったのは12歳の女の子だぞ？」

混乱してるその空気を破ったのは…神楽

神「きっと、助けたアル

A、その子のことかばって一緒に…、」

土「…あんの、バカやろう、、、」

この場にいる誰もが確信を持てる

だってあいつはそういうやつだ

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