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『ねえ、私も行くって』
銀「病人の手なんざいらねえよ、
神楽、こいつ見張っとけよ」
神「任せるヨロシ!」
『あ、ねえ、ちょっと』
デジャヴ、、、、
2回目のやりとり
怪我した私はまた、仕事に置いていかれる
病院で2日入院した私は
検査の結果異常がなかったので家での安静となった
前よりもスピードは遅いけど
元の生活を取り戻していた
だからこそ、余計退屈だ
『また置いてけぼり、、、つらい、つまんないー!』
神「A、落ち着くネ
とりあえず、寝るアル」
『寝れないよ、病院で何十時間寝たことか、、、』
神「寝れるアル、Aならやればでき、「神楽ちゃーん、遊ぼー!」
突然聞こえたのは玄関の前で叫ぶ男の子の声
神「よっちゃんたちアル
断ってくるネ」
『えぇ!?いいよ!遊んでおいでよ!』
神「(じーーー. A逃げる気アルか」
『し、しないって!!
私の休みに神楽ちゃんを付き合わせるの悪いから!
絶対外でない!安静する!だから行っておいで』
神「、、、じゃあ行ってくるネ
外出たら許さないアルからな」
『わかったわかった』
別に逃げようなんて思ってない
私のせいで神楽ちゃんを家に閉じ込めておくことに
本当はずっと気が引けていた
神「行ってくるアル」
私のことを心配しつつも
嬉しそうに、出ていく神楽ちゃんをみて
『ふふ、、、可愛いなぁ、、』
なんて思う
がやがや聞こえていた玄関も
みんなの声が遠かって静かになる
聞こえるのは
みしみし音を立てる木の音
定春の寝息
それに一定のリズムを刻む秒針の音
『はぁぁぁぁーー……』
静かになった部屋で思いっきりため息をつく
寝れるわけないじゃん
なんて、1人で拗ねて布団から出る
ソファで1人テレビをつけずに黄昏る
〜**
不意にふわっと香ってきたのは
柑橘の香り
香るそれをおもむろにポケットから取り出す
『あ、あれ
…こんな色だったっけ、、』
それは、以前見たときとは違って
白く儚く光り輝いていた
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作者名:おぐら | 作成日時:2019年10月11日 3時