世の中証拠が全て ページ10
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「入れ」
そう通された家は、
さっきまで私がいた脇道の向かいだった
「銀ちゃん、客アルか?」
「ああ」
「まじでか!
キャッホー!これで3食卵かけご飯からの卒業ネ!」
「銀さんがお客さん連れて帰るなんて珍しいですね」
なんて、中でわいわい聞こえてくる
てっきり1人だと思ってたから驚いた
少しだけ力の入ったその手で
ドアを開ける
「ここ、座ってください」
言われるがまま座る
その向かいには
可愛いチャイナ服の女の子
メガネの人
天パ
3人が座っている
『ええと、、、あの、、』
ここにきて帰れるかもしれない希望が見えた途端
緊張してきた
「俺は、坂田銀時
まぁ、銀さんでも銀ちゃんでも好きに呼んでくれ」
「神楽アル」
「志村新八です」
『橘 Aと言います。
あの、本当に私、帰れますか?』
銀「この歳で迷子たあ
おたくも音痴極めてるねえ」
神「みさきの家はどこアルか?」
『東京の八王子ってとこにあります
私、さっきまで家で寝てたんですけど
気付いたらここにいて、、、』
私は今までの経緯を説明した
銀「てことは、なに
異世界から来ちゃったってこと?」
『いや、信じたくはないですけど』
....
少しの沈黙のあと
「「「ぎゃははははははは」」」
けたたましい笑い声が家中に響いた
そんな笑い声に拍子抜けしちゃう
銀「腹痛ェよ、なんだよそれ
おたくあれか?
漫画と現実の区別がつかない系女子か?」
神「かわいそうアルな、そのうち嫁言い出すアルか」
新「ちょっと、銀さん、神楽ちゃん
笑ったらかわいそうですよ、ぶふ、、、、」
『だまれメガネ』
新「あれ、なんで僕だけ辛辣」
笑われることなんてわかってた、、
だって、現実に考えておかしいよ、おかしいよこれ
私だって、来たお客さんが
異世界から来ましたとか言われたら
なんの罰ゲームさせられてんだこの人ってなるよ、
『ですよね、、わかります
私も信じれないです、、、
もう、いいです、、、』
口に出すとあきらめがつく
すっと立って
玄関まで歩く
銀「ちょ、待て!」
なんて言う銀さんの声も届かないくらい
放心していた
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作者名:おぐら | 作成日時:2019年10月8日 16時