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気付いたら目の前に黒いブーツ
見上げると見たことのあるくるくる
長「あぁ、銀さん」
『は、長谷川さん、知り合い??』
長「まあな、」
『や、あの、これは、言葉の
はぁ、
深いため息をついた銀さんは
しゃがんで私の目線に合わせる
銀「笑ったのは悪かったよ、
でも、行くとこねェのに、勝手に出てくな
おかげで探したっつの」
『さ、探した!?、、んですか、、?』
銀「ったりまえだろ、依頼人なんだから
どーすんだよ、これから
帰るとこもなし、家もなし、飯もなし」
全てを指摘されてぐうの音も出ない
銀「んなこったろーと思ったよ
お前、うち来い」
『え、、、?』
銀「3食飯付き、風呂付き、宿付き
条件は家事をすること、どうだ?
なかなかの好物件だろ?」
ニヤッと笑った銀さんは月夜に照らされて
少しだけかっこよく見える
もとい、神様に見える
『い、いいんですか、、、?』
銀「家、帰れる方法見つけるまでな
そのかわり、見つかったら依頼料たんまりよこせよ」
よっこらしょ
そう言って立って銀さんは
私を見つめる
『ありがとうございます、、!
お世話になります、!』
勢いよく立ってお辞儀をする
そして
『ありがとう長谷川さん、話聞いてくれて
長谷川さんって、なんか
まるでダメだと思ってたけどなんだ意外と
いいとこあるじゃんなんでそれを活かさないんだよ
だからダメな男なんだよ
略してマダオって感じだね』
長「あれ、ねえ待って
結局ダメじゃない?それってダメ男じゃない?」
『ありがとう、マダオ!』
私は久しぶりの嬉しさに
少しだけ小走りして
銀さんについて行った
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作者名:おぐら | 作成日時:2019年10月8日 16時