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夢の中の私はすごく幸せな場所にいた
私は誰かと話していた
ぼやけているその人はだんだんとはっきりしてきて
『この石、、なあに?』
「これはね、、
『はっかんせき??』
「あなたのことが好きな人
その人だけが香る特別な匂い
これはね、甘酸っぱい香りがするの」
『嗅がせて!!
、、、うわあ!本当だみかんの匂い』
「そう、柑橘の香りよ、、、
A、あなたにもいつか
あなたのことをとっても大事にしてくれる
そんな人が現れるといいわね」
『もういるよ!
それは、お母さんとお父さん、、、!』
あぁ、そうだ、
これはお母さんからもらった石だ
これは特別な石だ
どうしてこんなに大切な石を
忘れてしまっていたんだろう
もう、手を伸ばしても届かないのに………
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銀さんside
もっと早くに気づいてればよかった
気づかないのが悔しい
人のこと散々気にしといて
自分のことはなんでこんなに適当なんだよ
布団ですやすや寝てるこいつがむかつく
『はぁあ、、』
ここ数日の何度目のため息だろう
いや、もうなんとなくわかってる
わかってて気づかないフリをしてるだけだ
認めたら何もかも崩れちまいそうで、
それだけ、こいつは儚くて
なによりも
『住む世界が違うっつってんだろ』
溝は深い
だから知らないフリをするしかない
好き だなんて
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作者名:おぐら | 作成日時:2019年10月8日 16時