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バイト経験はあっても、
給食のおばちゃん経験なんてない
大きい鍋にご飯を適当に入れる
『わ、わかんない
どのくらいがあってるの、、』
想像で、適当にご飯とお水を煮込んでいく
な、なんか、
魔女みたいだな
想像っていうのはいくつになっても豊かなもので
やってみたくなるもので
『ふっふっふ、、、、』
沖「なにしてんでィ」
『ひぇっ!』
完全に魔女になりきっていた私は
後ろから聞こえる声に肩を上げる
『あ、ああ、沖田さん、、、
いや、ちょっと、、美味しくなる魔法を…』
沖「あいつらを殺す魔法?」
完全に引いてるよ、引いてるよこの人
『いやだなあ、あはははは』
私は、鍋に目を戻して沖田さんに背を向ける
沖「ところで、アンタ
万事屋の旦那とはどうなんでィ?」
『どうって?』
沖「あれ、てっきり
旦那とはもうあんなことやこんなこと
さらには【ピーー】までおわってると思ってやした」
『はっ、ちょっ、え?!
なんで、どんな勘違い?
そして、本当にこの子なに!?怖いんだけど!!?』
沖「まぁ、それは置いといても、
なにかしらはないんですかィ?」
『ないよ!なんにもないよ!
あるわけないよ!楽しんでるでしょ!』
沖「ちぇ、つまんねえや
旦那を揺さぶるなにかを掴めると思ってたのに」
『何しでかそうとしてんのよ』
沖「…、、特には」
『嘘つけえ!
いま一瞬、一瞬変な間があったよね?!』
沖「うるせえな
それより、アンタ、さっきから
その鍋溢れ返りそうですぜィ」
『え、?
…うわぁ!、ちょ、もう早く言ってよ!!』
後ろでくっくっと笑う声が聞こえる
こ、こいつ、、、
本当に人をからかうのが好きだな…
『っていうか、
さっきからアンタアンタって
私、多分沖田さんより年上なんですけど
名前、ちゃんとあるんですけど
あ、そうだAちゃんって呼んでよ、
ね、総悟くん??』
振り返って思いっきり可愛こぶる
沖「うるせえ、メスゴリラ」
『え、ちょ、総悟くん?
沖田総悟くん?
待って!ゴリ近藤さんと同類だけは
やめてええええええ!』
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作者名:おぐら | 作成日時:2019年10月8日 16時