【原神】 あなた、相思相愛【反応集】

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フリーナ

「待って待って…！処刑って…っ、いや、……ごめん、何でもない…」

審判結果を聞いて、さっと血の気が引いた。
…否定したい。でも、僕は弁護することも出来ない。
それに、この事件は僕は何もせず見守ってた。
……、首謀者がAじゃないなんて、言えないんだ。

「…お願い、お願いお願い、この結果は翻せないのか…？明日、決行日までに何か証拠、しょ、うこ…を……、や、ダメだ。もう間に合わない、あっちの証拠が揃い過ぎてる…、」

視界が震えて、辺りが不定期にぼやける。
ダメだ、頭が、痛い。Aを救える手は、無い。
……ふと、僕は力が抜けた。

意味もなく膝に置いた、力んだ手を見つめて、下唇を噛む。
ああ、いつもみたいに君が居たらなあ、傷がつくからって、止めて貰えるのに。
優しく、抱きしめてくれるのに。

泣いてても、Aならすぐに泣き止ませてくれたのに。
お茶会なんかじゃ、泣き止めないや。

__

リオセスリ

「おいおい正気かよ…？わざわざ陸に来たってのに、こんな仕打ちはあんまりじゃないか？…なあ、ヌヴィレットさんよ、アンタはAの事くらい沢山知ってるだろ」

早朝、なのか。
日の光もわかりゃしねえ海の中で、慌ただしくAが海の上に上がって行ったのは分かった。

どうせヌヴィレットさんからの仕事だろうと思っていたら看護師長から裁判の話を聞いた。
いてもたっても居られなくなって、書類を散らしたままで歌劇場まで走った。

…が、なんとまあタイミングが悪く、Aの審判が終わったところだった。
Aについて言っても、ヌヴィレットさんは何も言うことはなく、ただ黙するだけだった。

「ああそうかい、…そういや、アンタはこの公平さが取り柄だったな。」

吐き捨てるように皮肉を残してその場を離れる。
今じゃ後悔と化しているこの行動は、状況になんの変化も齎(もたら)しちゃくれなかった。

Aは、あの審判を受けているとき、どれほど俺の名前を呼んだのだろう。考えたんだろう。
そんな考えに縋るしかないほど、俺は憂鬱に包まれていた。

ただ重苦しい溜息を今日も漏らす。


__


ほぼ短編集で草

マジでごめんなさいやっぱりフォンテーヌキャラは長くなる…

不穏テーヌだしな……仕方ねぇよ……

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