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🍁
浪人である万葉はなかなかAちゃんと会えない
だから会う度々のひと時を大切にしている
「好きでござるよ、拙者の、拙者だけのA」
と自分に言い聞かせる様に繰り返し呟いている
何処かに行こうと立ち上がったAちゃんの裾をきゅ、と握る
「どこに行くでござるか…?……嫌でござる、拙者を1人にするのか…?」
と寂しがる万葉。
どう説得してもやだやだと駄々を捏ね続ける。
Aちゃんが小さくため息をつきながら座り、ぽんぽん、と膝を叩けば
きゅ、と唇を噛んで嬉しそうに目を開く万葉
物凄いスピードでやってきたと思えばちゃっかり寝っ転がってる
そして当たり前かの様に貴女のお腹に顔を埋める
「スゥ、……A、…離れたくないでござる…」
とめっっっっっっっっっちゃ遠回しに一緒に旅に出ないかと誘う
黙っていればお腹のあたりから息を思いっきり吸う音が聞こえるので頭を叩きましょう
🦌
「………」
どこか遠くを見つめている平蔵。何かを考えている訳ではない
「ね、A…?」と視線は変えずに呼びかける平蔵
返事をすれば
やってみたいことがある、と貴女に伝え指示を出し始める
「ん、そこの座布団に座って。力は抜いて。うん、よし……」
「よいしょっ、と…」
と言って太ももに頭を預ける。
「うん…へへ、Aの、におぃ…」
と語気が弱くなったと思えばすやすやと眠ってしまう
立て続けに事件を解決していて休みがなかった上に貴女とも会えていなかった
その反動か、少し考える力が低下している様で
時折眉間にシワを寄せる平蔵の頭を撫でれば幸せそうに口元を綻ばせた
だんだんと足が痺れてきた貴女が起きる様に催促する
「ん、…ふあ…おはよ、A」
「聞いてよ、こんなに密着してたのにAがいなくなっちゃう夢を見たんだ…全く、最悪だったよ」
と頬を膨らませた
でも途中からすっごく気持ちよく眠れたんだ、と無邪気に笑う
☂
「なん、だよ…膝枕……?…そんなの僕には必要ないね」
とそっぽを向く放浪者
Aちゃんが肩を落とせば
「、……、別に、そんなにしたいなら、してやられないこともない、けど…」
貴女が嬉々と構えれば
「…ふん」と言いながら笠を置き頭を預ける
髪をさら、と撫でればなんとも言えないような顔をする
もし甘えたな時にやってあげれば、貴女の体温を確認するかの様に
ぎゅ、背中に手を当てお腹の方に顔を寄せる
「…変なやつだ。こんな僕を甘やかそうだなんて」
そう言い目を瞑った
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レイ - うわぁぁぁ!!ありがとうございます…!悶え死にました……! (11月19日 22時) (レス) @page13 id: 0ecff74da0 (このIDを非表示/違反報告)
可わ井(プロフ) - レイさん» アドバイスありがとうございます〜!!書かせていただきます、!!! (10月20日 17時) (レス) @page11 id: 5f47de3946 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - ほんとに今更何ですけど名前で呼んで欲しいキャラの放浪者のやつって放浪者が教令院にいた時のナヒが付けた笠っちじゃなくて放浪者って呼んでる夢主に君だけ放浪者なのは…(本当は笠っちも嫌だけど…)ってのはどうですかね…!本当に私得何です…!長文失礼しました…! (10月20日 3時) (レス) @page11 id: 09a9b39131 (このIDを非表示/違反報告)
可わ井 - 苺さん» わわわわ、コメントありがとうございます!!!!!!!めっちゃ遅れてしまって申し訳ない…アドバイスありがとうございます! (7月18日 13時) (レス) @page21 id: 18c22d25ea (このIDを非表示/違反報告)
苺(プロフ) - あの、コメントだいぶん遅いと思うんですけど!アルハイゼンの『膝枕されてみた』は一緒に本を読んでいる時に夢主が寝ちゃって座ったまま寝るのは首が痛いだろうということで頭を膝に持っていって気づいたら一緒に寝てしまったみたいなのどうでしょう!? (6月3日 22時) (レス) @page35 id: d767e7c7f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:可わ井 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/maru2525v
作成日時:2023年1月5日 13時