4.大事なお名前 ページ4
Aside
『ゼェ……ヒュッ……ゼェ………』
あの勢いで止まらずに走ったら、そりゃあこうなりますよねぇ……
おまけに運動なんてほとんどしない私が……
というか、ここまで走って息も上がってないって
この女の子、本当に何者………??
「着いたアルよ!」
『う、うん……ハァ………ありがとう……って、ここは……』
そこには、大きく「万事屋銀ちゃん」とかかれた看板が。
『よろずや……』
「かぶき町のなんでも屋アル!犬の散歩から浮気調査までなんでもしてるアルよ!」
『へぇ……すごい……』
なんでも、してくれるのか……
……私も、困ったことがあればここに来よう。
「さぁさ、入るアル!」
『お邪魔します』
『わざわざお茶まで入れてくれて……本当にありがとうね、えっと……銀ちゃん……?』
一生懸命に手当てをしてくれているその子に
看板に書いてあった通り名前を呼んでみるが……
「……エ」
……何か、おかしな事を言ってしまったらしい
「ちっ、違うアルからな?! ワタシは神楽いうアル!!」
『えっ、そうなの?』
「そうアル!!!!!」
すごい気迫で返されてしまった。
名前を間違えるとは……失礼なことをしたな……申し訳ない……
『じゃあ……神楽ちゃん、あの看板の“銀ちゃん“っていうのは……?』
神「銀ちゃんはここの社長みたいなもんアルよ。……一応」
『一応……ねぇ』
一応ということは、何か事情があるのだろうか……
もしかしたら、何か複雑な理由があったりして
神「あんなクソ天パ、私の上司じゃないアル。ホントはワタシがトップに立つ女ネ」
く、クソ天パ……
なかなか、口が悪いなこの子……
『どうしてそんな風に言うの?』
神「だってェ、給料は未払いだしちゃらんぽらんだし足臭いし変態だし、おまけに足臭いし……」
『足臭い二回言ったね?どんだけ臭いの』
というか給料未払いはまずいのでは……?
とんでもないブラック企業じゃない………この子、大丈夫なのかしら……
とりあえず、ここが本当に安全な職場なのかだけ知っておこう……
そして、もし危険だったら警察に通報を……
『えっと……他に従業員の方は……?』
神「あとはァ………新八がいたアルな」
『新八さん……その人はどんな人なの?』
神「眼鏡が本体の人間アル。いつまでたっても新一になれない駄目鏡ネ」
新八さん、顔は知らないけどすごいディスられてる……
___
字数制限恨む……
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作者名:よらく | 作成日時:2021年9月7日 20時