26.デリケートな侍さん ページ26
Aside
前話から一日たって___
『それじゃあ、お世話になります』
神「任せるネ!」
新「行きましょうか!」
万事屋玄関前
若い二人が元気にそう言ってくれた
エネルギッシュ……見てるこっちまで元気になるわ
『……うん?』
二人にパワーを貰う途中、私はあることに気がついた
銀「………」
銀さんが、私をジッと見ている
……というか、睨んでる?
『……銀さん?』
銀「!なッ、なんだよ」
なんだか……警戒されているような……
私、なにか変な事をしてしまったのかしら……?
距離を置かれるのは悲しいわ……
『銀さん……私、何かしてしまいましたか?』
銀「……え」
何かあったんですか、と新八くんたちが聞いてくる
分からないというように、二人の方を向いて首を傾げた
銀さんとしっかり目を合わせてもう一度聞く
『何かしてしまったのならば謝ります、理由を聞かせて頂けませんか……?』
銀「っ……はぁ………」
自分の中では気持ちをこめて、必死に言ったつもりだけど
ため息をつかれてしまった
これは……本当に私、何かしてしまったのかも
だんだん大きくなる不安を確かに感じていると
銀さんは呆れたように言葉を返してきた
銀「お前……昨日散々言っておいて、何も言ってこねェのな……」
『!』
散々言っておいて……って
そういえば……
私が話しかけて、銀さんがビックリしてたとき
『それ程からかわれたいのですね……!』
なんて言ったっけ。
それで銀さんは身構えてた……のかしら?
……あんな、こわーい顔をするくらいに
『っ……ふふっ、ふっ……』
また、昨日のように笑いが込み上げてきた
この方は……どこまでも興味深いなぁ
銀「なッ……何笑ってんだ!」
『ふふっ……! いえ、本当に面白いなぁ、と思いまして……』
失礼だとは分かっていても、笑ってしまう
そこまで気にされていたとは……正直、想定外でした
でも確かに、心底驚いていらっしゃったかも……
『っふふ……ごめんなさい、驚かせてしまいましたね』
銀「えっ……ってことは、もう変なこと言わない……?」
『いえ、恐らく増える一方です』
銀「なんでェェェ……!?」
いちいち反応が面白いなぁ
この人とお話して反応を見るのは、最高に楽しい
そう言ったら、銀さんはきっとまた怒るんでしょうね
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作者名:よらく | 作成日時:2021年9月7日 20時