25.小さな?葛藤 ページ25
銀時side
正直に言おう
『万事屋さんと一緒にいる口実ができますね……!やったぁ』
そう言って、ガキみたいに幼い顔で笑うAは……
……………まぁ……それなりに可愛かったんじゃね?それなりにな。
……あァ?正直じゃない??
ったく、分かってねぇなァ……
考えてもみろ、普段のアイツは“アレ”だぞ………?
あの訳分からん一面を見てからだと、あんまりそれを認めたくねェっつーか……
認めたら負けな気がするっつーか……
……というか、素直に認めたらそれもネタにされる
絶対
『つまり……あの発言にはそういう意図が……?』 ※本作六話参照
とか言われる……!
何となくAの方を見てみたが
やっぱり、いじられる未来しか見えない
いやだが……
そもそも俺の好みは、もうちょい乳デカくて色気のある子だから
あんな突然おかしな事を言い出す小娘じゃないから!
断じて違うから!!
さすがにねぇよな、アイツは
だって……男よりイケメンオーラ出してるし。
女口説きにいくし。
俺の事弄んでくるし。
それに……
『__これからいっぱいお話できますねぇ、銀さん』
銀「ッ!」
ほとんど聞こえてなかったはずの会話
だが、名前を呼ばれた瞬間あからさまに肩が跳ねた
まずい、不審がられたか?
『銀さん……?』
銀「あ、いや……」
柄にもなく、上手く喋れなくなった
やばい。やばい。
絶対怪しまれてる。何がかは分からないと思うけど、絶対変だと思われてる……!!
『……?』
銀「っ……」
やめろ、今は見るな!
銀さん今、超絶にダサいから見るな!!
とても漫画の主人公とは思えない心境になってるから見るなァァァァ……!!
下唇を噛み黙りこくる。
なにか言うことは、と俺が必死に考えてる最中___Aは、フッと優しく笑った
銀「……!」
な、なんなんだその笑みは……!?
聞かないであげますよ〜の笑みか?
それとも、俺が何か言うのを待っててあげますよ〜の笑みか!?
できるなら前者であってほしいィィィ……!!
心を掻き乱されながら
俺はAが口を開くのを待った
Aの答えは_____
『銀さん……
名前を呼んだだけでその反応とは……それ程からかわれたいのですね……!』
銀「何でそーなるのォォォォォォ!?」
__
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作者名:よらく | 作成日時:2021年9月7日 20時