【銀魂】藍沢さんは誑すのがお上手【坂田銀時】 (ページ24)

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24.ツケってのはページ24

Aside

『うーん……ツケってことじゃ駄目かな……？』

私の言葉を聞いて
三人は驚いたように目を見開いた

銀｢お前……ツケとか知ってんのな｣

『逆に何故知らないと……？』

神｢ツケってのは、銀ちゃんみたいな駄目人間がする事アル……Aがそんな事する訳ないネ！｣

新｢そうですよ！Aさんみたいなしっかりした人が、ツケだなんて……！｣

銀｢そうだぞォ。ツケってのは俺みたいな……って誰が駄目人間の頂点だコノヤロー！！｣

新｢イヤ誰もそこまで言ってませんよ｣

『っ……ふふ……！』

突然始まったコントのような会話に、思わず笑いを堪えきれなかった
どうしてこの人たちは、こんなに素敵で面白いのか……

『ふふっ……ごめんなさい、面白くて……んふふ』

ゆっくりと顔の熱を冷ましていく
久しぶりにこんなに笑ったかも

銀｢……お前、そんな笑うんだ｣
神｢何見惚れてんだヨ気持ち悪ぃ……｣

銀｢べっ別に見惚れてねーし。見惚れてたのは新八君だけですゥ｣

新｢いや銀さんが一番ガン見してましたよ！？｣

銀｢してねーっつってんだろこのメガネ！｣

『ふふ……ごめんなさい、話が途切れましたね』

お腹が痛くなるくらいに笑った後
何とか話の軌道修正をした

銀｢……で？ツケにすんの？｣

『ええ。時間はかかると思いますが……必ずお返しします』

金銭的なお話をしている最中
神楽ちゃんと新八くんが何やら嬉しそうに話している
二人並んでいると、お兄ちゃんと妹みたいね

神｢これでこれからもAと喋られるネ！｣

新｢そうだね！やっとまともな人が来てくれたよ……｣

銀｢聞こえてんぞ｣

『ふふっ……』

本当に仲がいいんだなぁ
三人揃うと、親子に見えてくるわ……あ、それとも兄弟かしら？
微笑ましくて、いくらでも眺めていられる

いくらでも＿＿？

『あ』

また一言漏らすと
ワイワイと話している三人が揃ってこっちを見た
三人とも不思議そうな顔をしている

そうだ。『ツケ』には、こんな利点があった

『ツケが溜まっていれば、万事屋さんと一緒にいる口実ができますね……！やったぁ』

そう……ちょっとずつ払えば払うほど、万事屋さんに行く機会が増える
ツケが溜まっていればいるほど、三人に沢山会える

その事に気付き、つい子供のようにはしゃいでしまった
でも……隠す必要もないですね、実際とても嬉しいんですから！