【銀魂】藍沢さんは誑すのがお上手【坂田銀時】

3.可愛いらしい女の子 ページ3

Aside


少し離れた町から引っ越して、この江戸かぶき町に来た訳だけど……


『……ふぅ』


まさか、来て早々に絡まれるとは……

簡単に逃げられたから良かったものの、あんな人たちが沢山いると思うと……
ちょっとだけ、先が思いやられますねぇ

とりあえず、一旦新しい我が家にいかないと……
長旅の疲れが出てきている


町の地図を見ながら道を進んでいくと


｢ちょっと待つアル！！｣



後ろから可愛いらしい女の子の声が

……アル?


何の用かと振り返ってみれば
そこには日傘をさした、お団子頭の女の子

色白で綺麗な髪色と瞳。背丈を見ても顔を見ても、まだ相当幼そうだけど……



『うん？ どうしたのかな？』

軽く屈んで、落ちてきた髪を耳にかけながら笑いかけた


｢さっき、あの悪い男共に腕掴まれてたよネ？｣

『え……』


まさか、見られてたなんて……


『……うん。でも、私は全然平気だから気にしないで？』


私がそう言うと、女の子はあどけなく首を傾げた


｢でも………掴まれたところ、赤くなってるヨ？｣


言われて初めて気がついた。
自分の腕に目をやると、確かにさっき掴まれた部分が赤みを帯びている
心なしかジンジンするし……


『ほんとだ……家に着いたら手当てしないと』

｢なら、ワタシのうちで手当てしてあげるヨ！｣


ずい、と顔を近づけそう言う女の子

あら、眩しくて可愛い笑顔……じゃなくて！


『え……で、でもお家の人に迷惑だろうから……』
｢大丈夫アル！迷惑かけても何の問題もないヤツらしかいないネ｣
『え……？』


それはどういう……
結構、両親を舐めきってるタイプの娘……なのかな……？
いや、それにしたって言い方が……


なんて考えてる暇もなく。


｢ホラホラ！すぐ行くアルよぉぉ！！｣

私の手を引き勢いよく走りだした女の子








………って、

『ちょっまっ……速くないかなァァ？！』

というか、この女の子何者なの………

4.大事なお名前→←2.設定ですよ

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