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14.恋人の方? ページ14

Aside


『少しからかいすぎましたね……ごめんなさい』

妙「もうっ、Aさんったら……」



未だに赤い顔のお妙さん
ぷんぷんと怒っているようだけど……
なんせ可愛いから、ちっとも恐くない


『ふふふっ、すみません。あまりに可愛らしかったので』

妙「っ……そんなこと言って……」



二人してお互いの目を見つめながら、何となくいい雰囲気になってきたところで……


新「ちょっとォォ!?人の姉口説きにかかるのやめてもらっていいですか!?」



過保護で素敵な弟くんに止められた
お姉さんが大好きなのね、微笑ましいわ……
確かに、こんなに綺麗なお姉さんを持ったら、一人占めしたくもなるわよね


『あら……ごめんなさいね、新八くん』

妙「新ちゃぁん……?どうして水を差すのかしら……??」

銀「そうだぞォ、今の完全に恋愛ドラマの山場だったじゃねぇか」

神「新八は分かってないアルなぁ」

新「ぼッ、僕が悪いんですかァ!?というか、姉上が満更でもなさげだからでしょ!?」





「__そうですよお妙さん!!」



……うん?
今、お一人だけ知らない声がした……?
私が知らないだけで、いつも万事屋にいらっしゃる方なのかしら


『……?………?』

どこにいるのかと辺りを見回すが、
他には誰も居ない



「そこの君は誰だ! 全く、お妙さんをたぶらかして……」

『え……?』

それでも、はっきりと声は聞こえる
一体、何が……


戸惑っていると、私とお妙さんの足元___机の下から、知らない男性が出てきた


「お妙さんは俺の恋人だ!! お嬢さんだとしても手出しはさせないぞォォ!!」





・ ・ ・ ・ ・




『まぁ、そうだったのですね……!申し訳ありません………』



妙「なーに当然みたいな顔して出てきてんだゴリラァァァァ!!」


銀「つーかお前適応力ありすぎだろォォォ!?何で一切ツッコまねぇんだァァ!」


「ブベラァァァァ!!」



お妙さんの恋人と名乗った男性は、勢いよく吹っ飛んでいった
……その恋人の、お妙さんに殴られて。




『……???』


だいぶ、頭がこんがらがっている
状況がよく理解できないけど、とりあえず……





『早く手当てをしなくては……』


ーーー

藍沢さんは、そう簡単には驚かない

15.二人が尋ねてきた→←13.綺麗な花には棘がある



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作者名:よらく | 作成日時:2021年9月7日 20時

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