【文スト】職務質問したいだけです【中原中也】

職務質問9 ページ9

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路地裏から出るとふと、こう思った。

あの人銃もってなかった。

そんでもって、話し声が聞こえたのに一人しかいなかった。


よく思い出すとおかしな点しかない。

やっぱり戻って確かめるなきゃ！


その時、


「やあ、A。こんな所で何をしてるんだい？」

『げ…、太宰さん』

「その反応は酷くはないかい？」

『(今会いたくない人ナンバーワンだからね……)』

「今君が思ったことを当ててあげよう。そうだね……私に最も会いたくないって思ったんじゃないかい？」


お、おっそろしー。
ガチめに当ててきたよこの人。


「どうだい？あっていただろう」

『そんなとこですかね…』

「そうだ！今暇だろう？私と一緒にお茶でもしようじゃないか、さっ行こう」

『ちょっ、まだ私返事してないんですけど…引っ張らないで太宰さん！！！』


無理矢理引っ張られ、ついて行くしかなかった。



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