総務部のカノジョ１(JW桃)

41_works ページ41

*




・・・




・・・




♫〜ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ…




「じゃあ私、着替えてきますね」

桃『なら、通用口集合で！』

「はい」




・・・




高『Aちゃん、珍しいね？』




着替えていると、
経理部の高原さんに声をかけられた。




高『Aちゃんいっつも
残業してるのに、今日は定時なんやね？
もしかしてデートぉ〜？』




制服のボタンを外しながら、
「違いますよ」と笑って誤魔化す。




私服に着替えたのはいいけどこの格好、
全然パーティー感ないわ…




こんなんで本当に行っていいんかな…と、
少し不安になる。




他の社員さんも来てるやろうし、
やっぱり私、場違いかも…




ロッカーを開けたまま、
暫く俯いているとまた高原さんに話かけられる。




高『も〜！Aちゃん！
デートやのにそのメイクは地味すぎるやろ？
このリップ貸したるから、はよ塗りぃ！』

「あ、いや、でも…」

高『ええから！はい、こっち向いて！』




半ば強引に高原さんにリップを塗られる。




高『んー、これやったら
もうちょいアイシャドーと
マスカラしたほうがよくない？
それと髪の毛もちょっと巻いて、っと…』

「あ、いや、だから…」

42_works→←40_works

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す