引っ越し2 ページ2
運転手)君…名前は？
手越)手越祐也です。
運転手)祐也か〜。俺もなんだよね。
手越)そうなんですか？！
運転手)うん。それに、祐也くんと一緒で、親に裏切られた。命の家は、俺もお世話になった所なんだよね。ほら！ついたよ！
手越)ありがとうございます！優也さん！
係)初めまして。手越さんですね。
手越)なっ、なんで知ってるんですか？
係)親から聞きました。私、命の家の係員『榊原』と申します。手越さんのお部屋はこちらです。
そこには、『加藤』と書いてあった。
榊原)シゲアキくん。はいりますよ。
加藤)あぁ。榊原。隣にいんのは？
榊原)新入りの手越祐也君です。
加藤)嫌だ。一緒の部屋になんてなんねぇから。それに、新入りは余計に嫌だ…って思ったけど、今回だけな。
手越)加藤さん。お願いします。
加藤)シゲって呼べ。じゃねーと手がムズムズして気持ち悪い。後、ボードに名前書け。
手越)て…ご…しっと！あっ、シゲって、歳いくつ？
加藤)タメ語はねぇだろ。まぁ、15だけど…？
手越)なぁんだ。僕もだよ。
加藤)手越はさ。どうしてここへ来たの？
手越)親がさ…殺し合いっていうのかな？それで死んじゃってさ。15だから1人でできるって思ったけど、家がないから…シゲは？
加藤)俺、話せば長くなるんだよね。妹が、母と父を殺したんだ。どうしたか聞いたら…
榊原)祐也くん。慶くんと貴久くんに挨拶しますよ。
手越)はぁい。シゲ、ごめんね。また後で聞かせて。
バタン
俺はまだ、知らなかった。あの時シゲが泣いていたことを…
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作者名：加藤貴久 | 作成日時：2017年7月26日 5時
