Re:Re:《8》

♯395 ページ45

壱馬くんに「Aは何もせんでええから！俺ら勝手に食って飲むから動かんと食って飲みや！」って言われて……お手伝いもさせてもらえず、本当に隅っこでみんなの様子を見てるだけしかする事がなかった

慎は今日も壱馬くんにべったり


樹「退屈そ(笑)」


A「そんな事ないよ(笑)見てたら楽しい(笑)」


樹「つまんなーいって顔に書いてるよ(笑)」


A「……気を付けよ(笑)」


樹「俺は翔平うるさいから逃げて来た(笑)」


A「今日もうるさいね(笑)あ、そうそう昨日ねあの映画見たの(笑)」


樹「えっ……俺も昨日見た。俺の永遠の宿題(笑)」


A「すごい偶然(笑)慎は途中で寝ちゃったんだけどね、私2回見たの。でもね、私の出した宿題の答えが無くなってた。てか、見付からなかった。それがちょっとショックだったの。だからね、あの宿題もう取り消しするね」

樹「俺はまだ諦めないけどね。答え探すよ(笑)」


A「……でも、もう正解忘れちゃったもん」


樹「一度解けたんだから、解けるよ。もしダメでもまた違う答え出せばいいんじゃない？正解なんてひとつじゃないんだから(笑)」


何でだろ、すごく泣きそうになって焦った

信じてきた事への不信感。その解決方法はひとつじゃないんだよって言われた気がした


樹「……何かあった？」


A「ううん。考え方とか気持ちって流動的なんだなって思って。ずっと同じって無理なのかなってちょっと思った」


樹「……逆に、変わらない気持ちもあると思うよ」


A「……そうだよね(笑)」


変わらない気持ちね……

♯396→←♯394

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す