Re:Re:《8》

♯386 ページ36

A｢陸くん、違わないよ(笑)｣


いいからもう、黙ってて
隣に座る陸くんの足をトントンって叩いた


陸｢……俺がね、愛想つかされたんだよ(笑)｣


藍子｢りっくん、何したの(笑)あ……でも今慎くんと付き合ってるって事はその人とは上手くいかなかったの？｣


A｢え？……あー……無理でした(笑)｣


藍子｢別れる原因って大抵男側に非があるって言うけど｣


A｢ま、そこはお互い様ってところで｣


陸｢その点、まこっちゃんは大丈夫だよね｣


慎｢はい(笑)｣


A｢見えないところでみんな色々あるんですよ(笑)あ、慎は大丈夫だけど(笑)慎、そろそろ行かないと……｣


慎｢あ、そうだね｣


え、いつの間に？？
知らない間にビールを頼んでたらしく、一気にジョッキを空にした


A｢すみません、食べるだけ食べて先に失礼して｣


陸｢いーよいーよ、無理に誘ったのはこっちだし｣


A｢いえ。藍子さん美味しいお店教えてくれてありがとうございました。これ、足りなかったらまた慎に言っててください｣


陸｢え、要らないよ(汗)｣


A｢ご馳走になる理由無いですから(笑)｣


テーブルの上に二万円置いて店を出た


慎｢ねぇ……怒ってる？｣


A｢私ひとりであちゃんの家行くから先に帰ってて｣


慎｢俺も行くよ？｣


A｢慎お酒臭いもん｣


慎｢一杯だけだよ？｣


A｢いいから。帰ってて｣


慎｢……分かった｣


私が怒ってる事だけでも分かってくれてて良かった
それさえ気付かなかったらもう終わりだよ？


慎｢帰って来るよね？｣


A｢……うん｣

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