Re:Re:《8》

♯377 ページ27

慎｢ねぇ、まだ〜？｣


A｢待って、あともうちょっと｣


慎｢大変だねぇ女の子って｣


A｢うん。大変なんだよ。だから待って｣


慎｢はいはい待ちますよ〜。メイクしなくても可愛いのに｣


A｢どこがよ(笑)慎はさ、パパッと服着てチャチャッと髪の毛濡らしたらもう完璧だけど私は違うんだから。それに久しぶりのお出掛けだからね、ちゃんとしたいの！｣


慎｢そうだよね〜次いつどこ行けるか分かんないしね｣


A｢……うん｣


今年の慎のスケジュールを思い出すだけでゾッとする
梓ちゃん、大丈夫なのかな……


慎｢あれ？結構人少ないね？｣


A｢ホントだね〜まだ3日なのにね。でも少なくて良かった。バレる確率が下がるね｣


慎｢そんな気にしなくても大丈夫だって。キャップにマスクだし｣


A｢でもさ……慎のその格好デフォじゃん。分かる人には分かるんだよ？(笑)｣


旅行先だったらまだしも、都内で並んで歩くのはやっぱりちょっと配慮足りなかったかも


慎｢……ねぇ……歩くの遅くね？足痛い？｣


A｢痛くないよ、大丈夫(笑)｣


いくら人が少ないからと言って隣を歩くのはやっぱりちょっと怖くて、慎の少し後ろを歩いた


慎｢あ、カレー食べたい｣


A｢カレー？屋台の？｣


慎｢いい匂いしない？(笑)あそこのカレー屋開いてるかな？｣


｢超ーーーーーーーいい匂いーーー！！｣


慎｢…………この声ってさ……｣


A｢…………うん……｣


陸｢藍ちゃん藍ちゃん！カレー食いたい！｣

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