「まずはお手紙から。」番外編

【思い出料理】1 ページ13

.




［ドキドキ☆ワクワクッキング〜！！］



『いぇーーい(棒)』





現在学校の調理実習



女子男子混合で班を作り、お題が書かれているクジを引く



それぞれのテーマに合わせてもともとある料理、または創作料理をするといういわば【闇鍋:ロシアンルーレット】だ



ちなみにネーミングセンスはキャンプに行った友達





［で、俺らの班のテーマは？］



『愛』



［は？］



『愛』





何度読み返しても、逆さにしたり裏面を見たりしても書いてあるのは"愛"の一言だけ



これ、ある意味で一番難しいテーマかもしれない





［愛…愛ねぇ］



『どんなのだ？野菜をハート型に切るとかか？』



［自分たちの好きなものを混ぜる？］



『それは闇鍋の本家だ(？)』





男2人じゃ思いつくものも思いつかない



かといって女子に頼ろうとも今は買い出しでいない始末だ



何作るかも聞かずに買い出し行くか？普通…





［詰んだな］



『ああ、詰みだ』





ちなみに他の班のやつらはそれぞれ"熱い"や"眠い"、"幸せ"など



このクジ作ったの美術の先生だからこんな心理戦ふっかけてくるの？？



［Aは彼女持ちだろ？なんか思いつかねーのかよ］



『今考えてる』





彼女じゃねぇけどな。どっちかというと彼氏



しかし、一期のことか…思い出すなぁ



あのゼリー状みそ汁……





［おーい、遠い目をするな］



『すまん、つい強烈な思い出が頭をよぎってな…』





置いておこう。今はそんなこと考えてる場合じゃねーし




.

2→←11

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す