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「ミサカはミサ、カはミサカはミサカはミサミサミサミサッ…」

『何っどうしたの!?』




急に喋り出した打ち止めは狂ったように言葉を繰り返し始める


一方通行も電話先の人にどういうことか聞いた。




数秒沈黙すると傍にある液晶が警告表示に侵食されていく




一「クソっウイルスコードか
あの時刻の情報はダミーだったって事かァ!」

『マジで!?』




次々と出る警告に、鳴り止まない機械音



あのクソッタレ
こういう事にはやたら頭が回りやがる!




『どうする?このウイルスが撒かれたら妹達の無差別攻撃が始まんだろ?』

一「わかってる!
けど、こっからじゃ研究所まで時間がかかンだ!」




電話の相手か、私にか一方通行は怒鳴り声をあげる




どうしたもんか、と脳内をフル回転させるが
私にはどうすることもできない


出来るとしたら、この個体の体を調整してあげることくらいだ



…最悪、妹達が反乱を起こしたとしても被害無しで止めるってのも無理な話




『…!
一方通行、アンタ整体電気の向きも変えれんよな?』

一「あ?何言ってンだ今更
俺はあらゆるベクトルの変換、を…!」




思いついた考えは、あまりにもリスキーな事だった。


一方通行の能力で打ち止めのデータの向きを変える
上手く行けば、ウイルスはミサカネットワークに流れることなく留まるかもしれない…



あとは私が彼女の調整をすれば、もしかしたら打ち止めも無事に済むかもしれない。




一「はっ、そーいゥことねェ
ならここにいーもンがあるんだけどよォ」




一方通行が持っていたのは打ち止めの人格データだった

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作者名:弦一郎 | 作成日時:2019年7月11日 20時

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