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黒幕の溜め息 ページ18

「オラッ!動くんじゃねぇ!
動いたりしたらこいつの命はねぇぞ!」


この町は随分と物騒な事で。
たった今、軽食を買おうと入ったコンビニでは強盗がナイフを持って店員に金を要求していた。
ちなみに、人質は小さな子供。


『ふははっ……随分面白い事するなぁ。』

?「待ってください。
人質なら、僕がなります。
だから、その子は解放してくれませんか?」

『!……おやまぁ…』


ポアロにいた褐色の店員さんが、犯人にそう話し掛けていた。

買い出しの途中だったのかな?

けれど、犯人はそんな言葉に耳を貸すはずもないわけで。


「うるせェッ!さっさと金を出しやがれ!
でねぇとコイツを殺すぞ!!!」

子供「ママぁ〜〜っ!!」

?「くっ……」

『世の中物騒だなぁ。』


そんな事を呟きつつ、犯人の死角になる位置で薬を調合する。
簡単なレシピなので、薬はすぐに出来た。

味は……うん、悪くないね。
さて、ではこれを犯人に向けて……。



パリンッ!



「うあッ!」

?「!?」

『アハッ、ごめんね?
手が滑っちゃった。』


僕は作った薬を入れた小瓶を、犯人の顔に投げ付けた。
犯人は顔にかかった薬を拭ってから、ターゲットを僕へと変える。


「この野郎……ぶっ殺す!!!」

子供「うわあぁぁぁん!」

?「皆さん、下がってください!」


店内が一気に騒がしくなる中、僕は一人仮面の下で笑っていた。
犯人はナイフを持って僕へと迫ってくる。


「死ねエェェェ!!!」

?「フッ!」


犯人が僕にナイフを刺す寸前で、褐色店員さんが犯人のナイフを弾く。
そのまま犯人は動きを封じられた後、彼によって気絶させられた。


?「大丈夫ですか?お怪我は?」

『ううん、僕は大丈夫………っと、漸く警察が来たみたいだね。
随分と悠長にしてたじゃないか。
下手したら、人が死んでいたかもしれないのに。』


入口から駆け寄ってくる警察の人達を見ながらそう呟く。
僕は警察から視線を外して、褐色店員さんの方へ向き直った。


『でも、良かったよ。
君が勇敢な人で。』

?「そんな事ありませんよ。
貴女が無事で何よりです、影喰さん。」

『あれ、名前教えたっけ?』

?「コナン君から聞いたんですよ。
貴女のように個性的な格好をする人は多くないので、つい気になってしまいまして。
あ、僕は安室透です。」


またコナン君か。顔が広いんだなぁ。
それにお喋りさんみたいだし。
この人は嘘の臭いが人一倍するから、あんまり関わりなくないんだけど……。

公安の偶然→←黒幕の欺き



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紅キ霧雨 - 紅姫さん» この作品まで見ていただけているとは…!ありがとうございます!! (2018年12月27日 10時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
紅姫 - 続きが気になります!次も楽しみに待ってます。 (2018年12月26日 18時) (レス) id: 48b65d6629 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅キ霧雨 | 作者ホームページ:ないっす  
作成日時:2018年12月26日 17時

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