キミの笑顔が見たいだけ【三途春千夜】

48話 ページ48

Aside

こんな格好じゃ疑われても仕方ない
信じれる訳ない
私が逆の立場だったら絶対怒ってる

｢ご、めん、ごめん、さい｣

私は謝る事しか出来なかった

蘭｢三途、本当ごめん...Aちゃんとは
本当なんにも無い｣

三途｢ちっ、A行くぞ！鶴蝶、頼むな｣

鶴蝶｢任せろ！｣

三途さんは自分のジャケットを私に着せ
そのまま抱きかかえて蘭さんの家を出た



ーーーーーーーーーー

三途さんの部下の車に乗り
我が家に向かうが
三途さんは私の顔を見ないし、話もしてくれない
でも、私の事をずっと抱きしめてくれている
無言が気まずいのと、三途さんが少し怖いのと
申し訳なさで、胸がいっぱいで
ポロポロと涙が出て止まってくれない

三途｢ったく、泣くなよ｣

三途さんは少し困ったような顔をして
親指で私の涙をふいてくれる
不器用で、それでも優しく涙をふいてくれる
三途さんの手が改めて大好きで
涙は止まることなく更に溢れてくる

｢だ、て..はる、ち、おこ、てる｣

三途｢お前には怒ってねぇよ..蘭に怒ってる...
でも1番はお前を守れなかった自分自信に怒ってる｣

コツンと私のおでこに三途さんのおでこがぶつかり
一気に距離が近くなって
少し、いや、かなりドキッとする

三途｢怖かったろ？ごめんな｣

ごめんと謝罪されると
私がちゃんとしてなかったから
三途さんは悪くないのに、って思って
また、悲しい気持ちになってしまう

三途｢だっー！泣くなよ！俺はお前の笑った顔が
大好きなんだよ！｣

三途さんは自分が言った言葉にハッとして
プイっと横を向いてしまった
その仕草と表情が可愛くて
私は三途さんの顔を両手で掴み自分の方に向かせ
自分からキスをした
キスの仕方なんてわからないから
ただ触れるだけの優しいキス...

三途｢お、おまっ///｣

｢わた、しも、はる、ちの、わら、たかお、すき!｣

にっこり笑って言うと
びっくりした顔から優しい顔になって

三途｢俺の方が好きだバーカ｣

と言って私の頬にキスをしてくれた




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