キミの笑顔が見たいだけ【三途春千夜】

36話 ページ36

三途｢ふぁ〜｣

朝目を覚ますと隣にAは居なく
スマホで時間を確認する11時を過ぎていた
その辺にあるスエットを着てリビングに向かうと
Aの姿はなく、ダイニングテーブルには
朝食とメモが置いてあった

"急遽仕事が入ったので行ってきます！
ゆっくり休んで下さい"

ゆっくり休んだ方がいいのはお前だつーの！
Aが作った朝食を食べる

三途｢んまっ｣


ーーーーーーーーーー

Aside

今仕事を任せてる相方から連絡が来た
"助けて"と

話を聞いてみると
無理難題を言うお客様に困っているみたい
デザイン担当の子もう泣きそうだと

私は寝ている三途さんのおでこにキスをして
急いで職場に向かった


職場に着くと
既に涙目のデザイン担当の子と
見覚えのあるお客様だった

スタッフ｢し、社長！！｣

｢｢｢お疲れ様です！｣｣｣

«お疲れ様！後は私がやるから任せて！»

スタッフ｢お願いします｣


«失礼致します、デザイン担当の中村に代わり
三途が担当させて頂きます»

私は無理難題を言うお客様に
自分の名刺を差し出した

蘭｢Aちゃん、ここの社長なの！？｣

«昨日ぶりですね、蘭さん！ここ、私のお店なんです
オーダーメイドで宜しいですか？個室に案内致します»


スタッフ達も蘭さんに怯えていたので
本来なら滅多に使わない個室に案内する事にした
周りは蘭さんの職業は分からないと思うけど
三途さんもそうだけどやっぱりオーラが違う
気を引き締めて対応しよう



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