キミの笑顔が見たいだけ【三途春千夜】

34話 ページ34

真っ赤にして必死に拭いてる姿が
あまりにも可愛過ぎて
拭いてるAの手を取り
不思議そうに見つめるAと目が合う

三途｢そろそろ、お前の事抱きたい｣

赤かった顔が更に赤くなる
俺が真剣に言うからAもアワアワしていない

«三途さん、慣れてそうで嫌です»
ぷくーっと頬っぺを膨らませ唇も尖らせている
可愛いがそう言われると
今まで女遊びをして来た事に後悔した

«嘘ですよ！»
俺の表情を読み取ったのかそう言ってきた

«私で満足させてあげられるか不安です
引かれるかも知れませんがそのー初めてなんですよ»

少し涙目スマホを見せてくる

三途｢初めて？｣

マジかよ、経験は少ねぇとは思ったが
処女とは思わなかった
多分俺今すげぇニヤニヤしてるわ、嬉しすぎて

«その、喘ぎ声とかも可愛くないと思うし»

んな事気にしてたんかよ
気にしなくてもこちとらお前の声にも惚れてんだよ
お前の全てが愛おしいんだよ

三途｢ばーか、んな事気にすんな｣

周りに人が居るのを忘れて俺はAの頬にキスをする

«人前です！»
涙目でスマホの画面を見せて
キスされた頬に手をあてるA

三途｢可愛過ぎるお前が悪い｣

«理不尽！»

三途｢今夜は寝かせねぇからな？覚悟しとけよ｣

«優しくして下さい»


三途｢抱き潰すわ｣



俺はこいつを優しく抱けるだろうか？
暴走しないだろうか？
女1人にこんな事考えた事あったか？
処女なんてめんどくせぇと思ったが
こいつなら嬉しくてたまらない
出会って半年結婚して2ヵ月
この間キスをしたのも数回

痛いなんて言わせねぇぐらい
今夜は愛そうと思う




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