キミの笑顔が見たいだけ【三途春千夜】

18話 ページ18

Aside


そっか...私死ぬんだ良い人生だった
耳が聞こえない私を両親はめいっぱい愛してくれた
周りの友達も差別することも無く仲良くしくれた
本当周りには感謝しかない
良い人生だった！と思って死ぬのも悪くない

急に男の人が立ち上がり
早くて読み取れなかったが男の人は何か言いながら
どこかに行ってしまった

どこに行ったのかなー？なんてもう死ぬのに
呑気考えていると

ふと三途さんの笑った顔が浮かんだ
まずここに、三途さんが来る事は絶対無い
女はめんどくせぇ
特定の女は作らない
そう言っていた
それは遠回しにお前とも付き合わない
って言われてる事と同じだ

最後に三途さんと過ごせて幸せだった後悔は無い


｢ーーーっ｣

ポロポロと涙が溢れてくる


嘘だ、後悔しかない
だって私三途さんに好きって伝えてない


｢は...るち...す...き｣


ーーーーフワッと後ろから誰かに抱き締められる
この香り知ってる私の大好きな人


泣きながら振り返ると汗だくの三途さんが居た


｢な...で...?｣


三途さんは私の涙を親指で拭きながら


三途｢お前それはちゃんと俺に言えよ｣

私の独り言を聞かれていたみたいだった
でも、そんなのどうだって良かった


｢は...るち...す...き｣

三途｢俺もだ｣


予想外の返事に私はびっくりしていると
三途さんは優しく私を抱き寄せると


三途｢帰ろう｣

私は縦に首を振り三途さんと
この場所から離れた




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