キミの笑顔が見たいだけ【三途春千夜】

2話 ページ2

マイキーのお使いでたい焼きを買って


帰ってる途中ギャーギャーうるせぇから


横目で見てたら1人の女が3人ぐらいの男に絡まれてた


助ける気もねぇから通り過ぎようと思ったけど


明らかに様子が変だった


男の声はするが女の声が一切しねぇ


女は困った感じでアタフタしてて


あーこれは声掛けられるわって感じの容姿


めんどくせーと思いつつ


その綺麗な容姿に目が離せない


三途｢おい、俺の女になんかようか？｣


男｢んだよ、彼氏持ちかよ｣



俺が話しかければさっさと帰って行った


女の方に目をやれば


少し困った笑顔で左手の甲から右手をタテに垂直に上げた




三途｢耳聞こえねーの？｣



俺は耳を指で2回叩いてから指でバッテンを作った



女は首を上下に振り鞄からスマホを取り出した





«そうなんです、さっきも急に声かけられてテンパってしまって»




とスマホのメモアプリでそう言ってきた





«助けて頂きありがとうございます、お礼がしたいので後日お時間頂けませんか？»




真っ赤な顔をしながら文を見せて来た


その姿が可愛くて連絡先を交換して俺達は別れた






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