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春 19 ページ19

黒尾side


「ギュルルルルルールルッルルルルールルッ」

黒「うん、Aちゃんはお腹が空いたのかな?」

「ルールルッルルルールルッ」

黒「徹○の部屋?確かに苗字に黒は付くけど俺の親族とかじゃないよ?」

「分かってくれたんですね!嬉しい!」

黒「クッ!お前自分の顔の良さ分かってやってんだろ!」

「まぁブスじゃないですよね」


はい、皆さんのご想像通り。
オセロ中なんだけど、この子マイオセロ盤持ってる割に1回も勝たないんだけど…寧ろ勝たないようにしてんのかな!

しかも腹の鳴る音を口で歌うな!
黒柳○子の部屋を開くな!!


「てかクロさんスマホ鳴ってます」

黒「え、マジだ」

「さっきからずっとなってましたよ」

黒「いつから?」

「お風呂上がったくらいから」

黒「1時間以上前じゃねえか」


スマホのロックを開けば…木兎からの着信が凄え…何?1時間ずっとかけ続けてんの?
プロのバレー選手は暇なのかな?
なんて思ってた時だった…


木「黒尾〜開けて〜!!」

「!?」

黒「ちょっ!近所迷惑だっつの!」


急いで鍵を開ければ大声の主…木兎が少し赤い顔でニヤけてて、その木兎を支えてんのが宮だ…コイツも死にかけた顔してんじゃん…
近所迷惑になるとマズいから腕を引けば急いで部屋に入れた。


木「あ!女の子居んのか!悪い黒尾!!」

黒「いや、そーゆー奴じゃないから…って何で宮君は了承取らずに部屋に上がってんのかな!?」

宮「あ、お邪魔します〜……何かべっぴんさんが居るんやけど…」

木「何!?ってAじゃねえか!久しぶりだな!」

「木兎さん?…っと宮……ミャーツムさんでしたっけ」

宮「宮侑や!なんやミャーツムって!」


あー、騒がしいのが増えたけどツッコミが居る安心感が凄い…
 でも木兎が居るからうるさい……
俺に安堵の地はないのか…


木「黒尾と付き合ってるのか?」

「いえ、研磨と仲良くて今日たまたま泊めさせて貰ってます」

宮「何かお姉さんどっかで見た事あるんやけど…」

「ベタな口説き文句…」

黒「……取り敢えず2人共手洗いうがいしろ」


2人が手を洗ってる間にリビングの荷物を片してくれるAは黙ってれば良い子だし、出来る女なんだろう。

黙ってれば!!!


木「あの彼氏と別れられたんだって?」

「誰から聞いたんですか」

木「ヘヘッ日向から聞いたんだ!」

「ってか木兎さん酒臭い…」


今日は眠れそうにねぇな…


.

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作者名:heram | 作成日時:2021年2月2日 1時

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