時雨296 ページ36
ツ『え!?で…でも白蘭てボンゴレリングめちゃくちゃ欲しがってたんじゃ!!』
どういうつもりだ…あいつ。
ユ『白蘭、なぜあなたが私を欲しているかはわかってます。わかっているからこそあなたの元へ帰るわけにはいきません』
白『ふうん。じゃあやっぱボンゴレリングは僕らのものだ。ユニちゃんが逃げ込もうとしてる連中にミスミス武器を渡すつもりはない。
っといっても…かんじんの白馬の王子…いや女騎士はユニちゃんの願いにビビってるけどね』
ツ「…」
ユ『ボンゴレリングはあなたのものじゃないです、白蘭』
白『ん?』
ユ『おしゃぶりはアルコバレーノのもの。
ボンゴレリングはボンゴレファミリーのもの。
それは真理です。なのに貴方は7³を手っ取り早く安全に手に入れる為に無理矢理チョイスを開催し7³を賞品にした。
私の魂がある限り7³の一角を担う大空のアルコバレーノとしてそれは許しません。
すなわち7³争奪戦は認めません。
チョイスを無効とします!!』
ツ「む…無効!!」
明里「…それって…」
ユ「ボンゴレリングを渡さなくていいです!」
白『プ、ハハハ!!確かに大空のアルコバレーノには7³の運用について特権が与えられているらしいけど僕を怒らせるのはどうかと思うな。
ボスのユニちゃんが裏切ったとして…残されたブラックスペルがどうなってもいいのかい?』
ユ『!!』
白『まあ奴らはユニちゃんにゾッコンみたいだから煮られようが焼かれようが大喜びかもしれないけどね』
ツ『それって…つまり人質!?』
ユ『……みんなは……わかってくれます』
ツ「それって…!!仲間を見殺しに…!?」
リ「あとはお前だけだぞツナ」
ツ「っ!?」
リ「ユニに守ってほしいと頼まれたのはお前だ。
どうするんだ?」
ツ「だ…だって…この子の仲間が…」
そこまで言ってツナは何かに気付いたのかハッとする。
するとツナがユニの手を引き自らの懐に入れた。
その行為にモヤっとするのは気のせいだと願いたい。
ツ「くるんだ!!オレ達と一緒に!!みんな!!この子を守ろう!!」
モヤっと来たけど…ツナの言う事には賛成だ。
ユ『ありがとうございます』
そう言って笑うユニにツナは頰を朱に染めた。
それに思わずツナの足を思いっきり踏んだ。
なに赤くなってんだよ!の意味を込めて。
そしてオレは姉ちゃんに駆け寄りそっぽ向いた。
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