時雨290 ページ30
入『僕は記憶を失っていたんだ』
ツ「なっ!」
無線機で色々と聞いていたけど…なんか過酷だった。
スパナを支えながら歩いていると入江の声が聞こえる。
入『8度目のだから……をタイムトラベルで未来へ行った時、10年後の世界で未来の僕が仕掛けた装置によってタイムトラベルと白蘭サンについての記憶を抹消されたんだ…5年間ね…』
ツ「5年も…未来の正一は何でそんなことを?」
入『もちろん白蘭サンを倒すためさ。未来の世界では白蘭サンを倒せないと考えた未来の僕は過去にさかのぼって白蘭サンを消そうとしたんだ…
過去の僕をつかってね…未来の僕は過去の僕が白蘭サンに余計な敵意などを持って怪しまれないように記憶を消してから白蘭サンに近づこうとした…
過去に戻った僕には未来の自分が残した手紙が置いてあってね…
やるべきことの指示が書いてあるんだ…
バラされたくない事も書いてあるので従うしかない。
君達に10年バズーカを当てたのもその手紙の指示に従ってた』
A「何も知らずにオレ達を?」
入『ああ…そして僕は手紙のススメの通りに海外の大学へ進み白蘭サンと友達になる。
皮肉なことに人生で一番楽しい時だったよ。
チョイスもこの頃作ったんだ…
だが5年が経ち僕は全てを思い出す。
あの恐ろしいタイムトラベルと荒れ果てたいくつもの未来をね。
更にその元凶が白蘭サンで自分の使命が彼を阻止することだとわかりパニックにおちいったよ…
しばらくしてスパイとしてやっていく覚悟はできたが自分の記憶とこの世界で起きている出来事を整理して今いる自分の世界の状況を把握して再び愕然としたんだ…なぜなら考えられる全てのパラレルワールドの中で今いるこの世界だけが白蘭サンに滅ぼされていない世界だったからだ』
ツ「なんだと!?だってパラレルワールドってたくさんあるんだろ?」
了「ここ以外の全ての「もしも」の世界が白蘭のものになっているということになるぞ!!」
入『その通りだ…5年前の段階で白蘭サンの能力による世界征服を阻止できる確率は少なく見積もって8兆分の1…』
ツ「!?」
入『言いかえれば世界征服をされていないパラレルワールドの存在する確率でもある…
そしてその奇跡的条件を満たす世界が…8兆分の1の世界がここだったんだよ…
つまり無数のパラレルワールドの中でもこの世界だけが唯一白蘭サンを倒すチャンスのある未来なんだ!!』
ツ「そんなことって…」
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西 - この方角に福があるはずです
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