エリオスの亡霊 (ページ12)

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もう一人の同期ページ12

オスカーsaid
「ディノ、が……」
「あぁ、会うか？」
「…記憶ないんでしょー？戻ったらに、しよっかなー…」
そんな会話を見た。

「ありゃー、カー君でないのー」
「オスカー！」
「Aさん、ジュニア…あれ？確かAさんは…」
ペアリングがあったはずでは…
「レオとはかなり至近距離であれば平気みたいでねー、最近わかったの」
「そうでしたか」
心底楽しそうな笑みにこちらまで笑みがこぼれる、やはりあれは見間違いだったのか？

「あ、カー君、最近ブラット君、無理してない？あんま無理してるようなら言ってね、首をしめてでも休ませるから」
「…ブラット様と、お会いしていないのですか？」
「よくわかんないけど、特別任務なんでしょ？邪魔できないよー」
おかしい、確かに昨日話していた、というのに…

「…そういえば、最近何か思い出したことはありますか？例えば、恋人、とか…」
「恋人…この間フェイ君とデートしたときになんか思い出したんだけど…」
「フェイスさんと？」
「うん、そーだよー、仲よしだから、ね、レオ？」
「姉ちゃんと一番仲良いのは俺だけどな」
フェイスさんが…Aさんと？何故か違和感を感じる…フェイスさんはよく女性と出かけているが、何か違和感が…

「あ、思い出した。姉ちゃん、確か好きな人いるって言ってたぞ」
「レオってことは、10年前とかだね、アカデミー時代かぁ」
「あぁ、男と偽っていたという…」
「あ、ブラット君から聞いてたの？最近思い出したんだー、飛び級だし舐められたくなかったんだよねー、あの時は若かった…」
Aさんはどう見ても20前半、十代といわれてもおかしくないので違和感を感じる。

アカデミー時代も三人と仲がよかったと聞いている、多分その好きな人というのはその内の誰かだろう…
「何か特徴等いっていなかったか？」
「あー、確か…すげー変な人って…」
……ふむ。

「多分同期三人の誰かかな、とは思ってたけど、全員変な人だー…」
「………」
「あれカー君、ブラット君の反論しないの？」
「あ、いえ、Aさんにはそう見えたのかと…」
「まぁ、あそこまで真面目だと変に見えるよねー、キース君も変わってたし、ディノもねー」

その後フェイスさんが二人を呼びにきたためこの話は中断された。
一体誰だったのだろうか…

少なくとも、ブラット様は……