【おそ松さん】居眠り少年は勉強を教えることになって【男主】

レッスン きゅう。 ページ10

廊下で騒ぐ二人の声。


　


早口で何を話してるかはわからない。


　


　


　


『…いいの？なんかスゲェ騒いでっけど』


　


「ああ、うん…気にしなくていいよ」


　


　


　


そんな感じの雰囲気じゃないよイッチー。


　


相変わらず目の前の一松は片手で顔を覆っていて、しまいには何度もため息をこぼしてる。


　


本当に大丈夫なのだろうか。


　


　


　


「あー、ごめんごめん。お待たせ！」


　


　


　


あ、話し終わったみたい。


　


　


　


『大丈夫っすけど…大丈夫っすか？』


　


「うんっ、騒がしくしてわりいな！」


　


『そうすか…』


　


　


　


イッチーとは性格真逆タイプ？


　


明るいな。


　


　


　


「改めて、松野家長男おそ松です！桜庭……何君？」


　


『桜庭Aです』


　


「A君ね！てゆうか敬語じゃなくていいよ？同い年なわけだし」


　


　


　


やっべ、コミュ力たっけーなおい。


　


それもそうか……お兄さんだからって年上じゃなかった。


　


気さくな彼に甘えることにした。


　


　


　


『じゃあえっと……副会長』


　


「ん？何？」


　


『…今日から勉強、していいの？』


　


　


　


放課後に会うことしか聞いてなかったから、今後のスケジュールがわからない。


　


一松に聞いてもわかんないだろうから、ここはチョロさんに尋ねる。


　


　


　


「あ、うん！桜庭君に後はお任せしようかなって…。兄さん、この通りやる気だから」


　


　


　


お任せか。


　


ならお話でもしようかな。


　


　


　


『じゃあ……いくつか質問いい？』


　


「おう！いいぜ」

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