【おそ松さん】居眠り少年は勉強を教えることになって【男主】

レッスン いち ページ2

赤塚第一高校。


　


この学校には、世にも珍しがられる六つ子の兄弟の内の三人がいる。


　


その長男、おそ松のクラス。


　


2年A組。


　


今日は後期の中間テストの返却日。


　


　


　


「…おい松野、ちゃんと授業聞いてたのか？」


　


「いや、まったく」


　


「そうか…。…いや、え？聞いてなかったじゃないよ！？」


　


　


　


このクラスの人間は"またか…"と、誰もが思っているだろう。


　


松野おそ松。


　


彼は究極のバカである。


　


　


　


「だってわかんねーもん！ここまで来たら先生の教え方の問題だよ！！」


　


「「…(で、出たーー！おそ松の逆ギレ！)」」


　


「そりゃ確かに先生も悪いと思うよ！？でもお前の場合は聞いてないのが原因だろ！！」


　


　


　


彼は別に不良でもない。


　


授業をサボることは度々あるが。


　


ただただ、勉強ができないだけだ。


　


　


　


「こんなことだと留年するぞ！」


　


　


　


本人ではないクラスメイトたちでも聞きなれた担任のセリフ。


　


おそ松よ。


　


お前よく高校入試パスできたな。

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