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初回オンエアの日だ。
なぜか今私は、メンバーに羽交い締めにされてテレビの前のソファーに座っている。
絶対に見たくないから、仕事を入れてくれと、あれほど頼んだというのに、今日は見事に全員宿舎に揃っている。
「えーなんか私がドキドキする！どうしよう！」
「SNSの通知ちゃんと切った？終わったらやばいよ多分」
「ビール飲む人ー！Aオンニは？日本酒もあるよー」
「ちょっとAオンニ、力抜いてよ。抑えるのも楽じゃないんだけど」
「焼酎も持ってきたよー」
思い思いに話しながら私を取り囲むメンバーたち。
絶対見るもんかと部屋に篭ろうとした瞬間捕らえられたのだ。
怖い怖い怖い。
今日は初回スペシャルで時間が長いらしくて、初回のデート分全部放送らしい。
あのくだらないやりとりが放送されるのかと思うと、気が遠くなる。
「私、オンニが女の顔してるの見たことない！ちょーーーたのしみ！」
「....女って...私はいつも女ですけど...」
「そうよソネ、失礼よ。いくらいつもジャージでスルメかじってても、オンニは女よ」
「ユリには言われたくないわ。焼酎をおけ。瓶から飲むな」
「あ、ほら始まるよ。しずかにして」
「(もうどうにでもして....)」
あの音楽が鳴る。
同時にスマホが鈍く光った。
"見てる？"
相変わらず、簡潔かつ用件のみしか送らない男だ。
周りを囲まれているので、返事に躊躇したが、見えないように顔を近づけて返信を送る。
"こちらメンバーに羽交い締めにされてテレビ前スタンバイ中"
即座についた既読
"俺もです"
ふふ。
思わず笑みが溢れるのを、ミナが目敏く見つけてきた。
「あ！オンニがオッパとカトクしてる！そうでしょ！」
「....違うよ」
「はいダウトー！なんでそんなに嘘下手なの？」
「うるさいな...いいから見なよ...」
「本当に仲良くなったんだね」
「はあ？」
「こわ...なんでキレてんの...」
そんなつもりはなかったが、めんどくさいのでそのままに、黙って画面を見る。
腹を括ってみるしかない。
私はあの瞬間、どんな顔をしてたんだろう。
それが一番怖くて、見たくなかった。
続く (更新停止中)
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やま(プロフ) - 続きが気になってたので、更新めちゃくちゃ嬉しいです(＾▽＾) (2020年2月20日 2時) (
レス) id: d703a895c5 (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - すっごく面白くて続きがめちゃくちゃ気になります！もう更新されないんですか？ (2018年7月29日 17時) (レス) id: deb211a472 (このIDを非表示/違反報告)
ぷーたん(プロフ) - ここからどうなるのかすごい気になってます。更新待ってます！ (2017年4月11日 14時) (レス) id: 00423f2856 (このIDを非表示/違反報告)
はなうたこ(プロフ) - 館花茶妃さん» ありがとうございます！ここからはなんとかイチャイチャさせたいと思ってます〜〜お待たせしてすみません！ (2016年11月14日 15時) (レス) id: d7566ac4dc (このIDを非表示/違反報告)
はなうたこ(プロフ) - peachさん» ありがとうございます！自己満感強いのに楽しんで頂けてうれしいです！ (2016年11月14日 15時) (レス) id: d7566ac4dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなうたこ | 作成日時：2016年9月7日 20時
