Aチーム ページ2
.
赤「なぁなあなあ！」
桃「何？しつこい、痛い」
赤「魔物ってどんなんやろうなぁ？」
桃「でかい奴ちゃうん」
緑「本で見たのは俺らよりはるかにでかかったで？」
赤「うえーっ！ほんまに？楽しそうやなぁ！」
桃「あのなぁ…」
紫「なぁ、先生に渡されたこのコンパス壊れてへん？」
緑「んー？」
磁場がおかしいのか、コンパスがずっとクルクル回っている。
緑「ほんまやな…」
赤「ここから始まってるってわけか！」
桃「行ってきますからスタートやって」
紫「んー、どうしようなぁ…」
緑「ノゾム確か5km先見えるやんな？」
桃「うん」
緑「見てくれへん？」
桃「えー？めっちゃ力使うねんもんそれ」
緑「お願い、あかん？」
桃「まぁ…できないわけじゃ…ないけど…」
ノゾムはトモヒロにデロデロに甘い。
赤「俺も空飛べたらなぁー」
紫「空は難しいんちゃうかなあ」
赤「これくらいの太さやったらいけるー？」
紫「んーん、ダイキそれあかんよ。危ない」
赤「いけるって大丈夫！大丈夫」
太めの木に跨り、力を入れる。
周りにフワッと風が吹き体が浮く。
赤「え！！見て！！タカヒロ！！見て！！」
紫「いや！危ないって！！あかんあかん！！」
赤「いけるいける！！」
次の瞬間、フワッと上にあがりバランスを崩し
勢いよく吹き飛ばされた。
紫「だから言ったやん…」
緑「あれ？ダイキは？」
紫「どっか飛ばされた」
緑「えっ？！なんで？！！？」
紫「棒に跨って飛んでいってん」
桃「それトモヒロしか使われへん魔法やん」
紫「……」
桃「何でちゃんと見てなかったん」
紫「見てたよ！！」
桃「保護者失格やな」
紫「……」
緑「まぁまあ…5km先まで歩けばこの森抜けられるみたいやから、ダイキ探しながら抜けよ」
初っ端から怪しい雲行き。
ダイキは吹っ飛ばされ、ノゾムに怒られて泣き出しそうなタカヒロと一度ため息をついて力を入れ直すトモヒロ。
紫「ダーーイーーキーー」
桃「もぉお、あんなやつ置いて行こうやぁ…」
緑「あかんよ、みんなでゴールしなきゃやから」
桃「要らんやん、手ばっかかかって！」
緑「そう言うのも必要なんやって」
桃「トモヒロはダイキに甘いねん！！」
緑「昔っから一緒やからなぁ…」
桃「……」
緑「ちっさい時から一緒やから放っておかれへんねん」
紫「はあぁあっ」
緑「タカヒロ、うるさいなぁ…」
紫「だって…ダイキが…」
緑「今探してるやろー？」
紫「何でそんな冷静なん？！」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 23人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：てて。 | 作成日時：2021年6月21日 21時
