曾祖父 ページ4
これは以前、祖父から聞いた話だ
曾祖父は北海道に元は住んでいたが、父親が亡くなってからは東京に出稼ぎに行っていたそうだ。
明くる日、曾祖父は軍人になった当時曾祖父は15歳で陸軍に入ったそうだ。
太平洋戦争が終戦直前の最終階級は少佐だったそうだ。曾祖父は祖父に何度も俺に言ったように「自分の父の事は忘れないでほしい」と小さいときから言い聞かせられた。
どうして、曾祖父は自分の父親の事を子供達に言い聞かせるのか分からない。
でも、何か隠しているのだろう？
以前から不思議に思うことがある
曾祖父は曾祖父の父親の事をそれ以外言うことはなかった。詳しく彼の父親を話す事だけはなかったそうだ。曾祖父は俺が四歳の時に俺の顔を見て
「ワシや幸助(Aの祖父)やお前の父親よりお前はワシの父に似ている。お前が大きくなるのが待ち遠しい位だよ。」と俺はそんなに曾祖父の父に似ているのだろうか？たかが、四歳の俺を見て
曾祖父がボケてる様には見えないし、当時91歳になるかならないかの時は他の同世代の人と比べて元気で事務仕事も出来ていた。思い出せば懐かしい記憶がある。曾祖父は力仕事を張り切って一度だけ俺に弱い所を見せた。怪我しても流石は元軍人というような回復力を見せたが、俺が六歳になるときは、その元気な姿を見れたのは稀にしか見えない貴重ものになっていた。曾祖父はガンだった気づけばステップも余命宣告されるまでになっていたそうだ。
俺は泣いたのを覚えてる。弱々しい曾祖父の手は俺の頭を撫でて「泣くんじゃない。お前は立派な人間になりなさい。私や父のように人を困らせてはいけないよ。お前はお前の道を行きなさい」その言葉が最後だった。翌日に曾祖父は亡くなった。
それが曾祖父の生い立ちだった
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田中(プロフ) - コメントしてね！！ 今度、別小説の方に答え作ろうか考え中です (2021年12月30日 13時) (
レス) @page16 id: dec6386a0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：田中 | 作成日時：2021年10月31日 20時
