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「…ねぇ、そういえばさ」
虎「んー？」
映画館を離れた私達は、その足で遅めの昼食を取りにカフェに入った。
タロウちゃんは、フレンチトーストのセットを頼んで、私はサラダランチを頼んだ。
「タロウちゃんって、下の名前なんていうの？」
昨日、さっちゃんから聞いてこい！って言われちゃったし。
あと私も気になるし。
別に、変なこと聞くわけじゃないから…私もサラッと聞いたんだけど。
虎「……」
タロウちゃんは、明らかに言葉が詰まってるようで。
名前…聞かれたくなかったのかな。
もしかして、まずいこと聞いちゃったのかな？
不安になったのも束の間。
タロウちゃんは、ぱっといつも通りの笑顔に戻った。
虎「さぁ？なんだろうね」
「え、教えてくれないの？」
虎「知ってる？昔の人ってね、下の名前教えることがプロポーズだったらしいよ」
笑顔はいつも通り、だけど…。
話の流れ、明らかにおかしい…よね？
やっぱり、聞かれたくなかった…ぽい。
なんで聞かれたくないのかな。
さっちゃんの言う通りやりもく？
……いや、こうして出掛けても指一本触れてこないし、それはないか。
じゃあ、名前が変わってて教えたくないとか、なのかな。
「…そっか！じゃあタロウちゃんは店長と結婚するのかぁ…」
虎「え、なんでここで千冬？」
「だって、雇用主なら下の名前知ってるでしょ？」
虎「うわ！確かに！やべー、オレ千冬にプロポーズしちゃったよ」
どうしても教えたくないのなら、仕方がない。
私も、流されるしかない。
なにか事情があるのかもしれないし。
タロウちゃんが、いつも私の気持ちを察して欲しい言葉をかけてくれるように、
私は、タロウちゃんが聞かれたくないのならこれ以上聞かない。
「残念だね、今度店長に言っておこ。タロウちゃんが結婚したがってるって」
虎「マジで吐かれそう、オレも千冬と結婚するとかなったらしんどいわ〜」
タロウちゃんはいつもの調子でおちゃらけていた。
あまりにも話を逸らすから少し気になるけど…。
私はこれ以降、名前について触れることはなくなった。
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鈴＠不登校なりかけ(プロフ) - もう…好き…（語彙力皆無）一虎くんが死ぬほど笑ってるとこ見たいな…（）いっぱい更新して下さりありがとうございます… (5月14日 21時) (
レス) @page26 id: d1eba475be (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん(プロフ) - 鈴＠不登校なりかけさん» 初めまして！コメントありがとうございます(>_<)私生活がバタついていて、更新遅れてしまい申し訳ないです…！待っていてくださってとっても嬉しいです！これから更新頑張りますので、どうぞよろしくお願いします！ (5月12日 0時) (レス) @page16 id: f848a8e85a (このIDを非表示/違反報告)
鈴＠不登校なりかけ(プロフ) - 初コメ失礼します。久しぶりの更新ありがとうございます〜(´；ω；｀)このお話大好きなので嬉しいです！応援してます。 (5月11日 23時) (レス) @page16 id: d1eba475be (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん(プロフ) - あさん» 初めまして！コメントありがとうございます^^* 好きと言って貰えて嬉しいです！長らく時間が空きましたが、また更新再開しますので、どうぞよろしくお願いします！ (5月11日 22時) (レス) id: f848a8e85a (このIDを非表示/違反報告)
あ - めちゃくちゃ好きです…( ߹꒳߹ ) (2022年12月18日 7時) (レス) @page12 id: 2424924dd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷりん | 作成日時：2022年11月24日 9時
