07 ページ9
「おめーら、静かにするよろし。Aが困ってるあるよ。」
Aは目の前で二人が盛り上がっている様子を見て、これらをどうすればいいのかオロオロしていたのだが、これが“困る”ということらしい、と理解した。
(初めて…学ぶことができました。)
知らない感情がまた、込み上げてきた。これは何だろう?
「ありがとうございます。これが“困る”という感情なのですね?」
なんとなく、Aの声のトーンが高まった気がする。それを感じ取った香港が言う。
「それは良かった的な。…嬉しそうで何よりっすよ。」
(これは…この感情は“嬉しい”と言うのですね。)
たくさんのことを学べたことに対して、もともとプログラミングされていた“おもしろい”という感情になった。
彼女はまだ知らないが、この感情は、知りたい、という欲望なのだ。もっともっと…
しかし、それは許されないことなのだ。ロボットが欲望を持つことはもっとも恐れられていることなのだ。
そんなAの様子をどこか悲しげな瞳で見つめる日本の姿があった―…
──────────
「我が夕飯作るあるよ。おめーらは待ってるよろし。」
中国がそう言って、台所へ向かう。それを追いかけるようにAは駆け寄る。
彼女は料理のデータもフランスやイタリアによって入れられたので、美食を作ることはできる…ハズだ。
「僕も手伝います。それも仕事なので。」
そそう言うと、中国は驚いた顔をした。まさか料理の機能も備わっているとは思っていなかったのだ。データを入れたのはイギリスだと聞いていたからなのだが…
「いや、遠慮するあるよ…」
もし、イギリスの様な飯を作られたらたまったもんじゃない。それを阻止すべく止めたのだが、一向に引き下がりそうな感じではない。
「はぁ…わかったある。邪魔はしねーようにするあるよ?」
彼女は無表情で、はい、と答える。表情が無いと少々不気味である。中国は、表情もプログラミングしてくれたら良かったのに、と思う。
台所では、中国がAの手際の良さに驚いていた。まさかあのイギリスがこんな器用なデータを入れていたのかと思うと、信じられない。
「おめーのそのデータは…アヘンが入れたあるか?」
アヘンという単語にAは首をかしげる。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
南伊「俺のピッツァ、やるよ。」
ラッキーカラー
あずきいろ
13人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヘタリア」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふにゃこ(プロフ) - コメント失礼します!近未来モノでヘタリア…。すごい発想です。なんか、本当に紀田さんはすごいです…。 (2016年3月25日 2時) (レス) id: a9be79f543 (このIDを非表示/違反報告)
紀田日和(プロフ) - 莉愛さん» ごめんなさい、学校行ってました!(汗) (2016年2月15日 17時) (レス) id: 588f4773fd (このIDを非表示/違反報告)
莉愛(プロフ) - こんにちは (2016年2月15日 15時) (レス) id: 4a9ae00163 (このIDを非表示/違反報告)
莉愛(プロフ) - 紀田日和さん» ボード行けないので…。 (2016年2月15日 8時) (レス) id: 4a9ae00163 (このIDを非表示/違反報告)
莉愛(プロフ) - 紀田日和さん» 行けましたか? (2016年2月15日 7時) (レス) id: 4a9ae00163 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ