【APH】Feeling ～ series1～ (ページ21)

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「これは、洋服ですか？」

Aはキョロキョロと店の中を見回りながら、イタリア達に問い掛ける。物珍しそうに水着を眺める様子を見る限り、そのデータは入力されてないようだ。

「これは水着って言って、普段は着ないんだけど、海とかプールに行ったときに着るんだよ！」

「まぁ、水に濡れても大丈夫な服…ってやつだ。」

へぇ、と相槌を討ちながらハンガーにかかった水着を見る。

「あら、イタちゃんにロマーノ君とAちゃんじゃない。来ていたのね。」

不意に聞き覚えのある声が聞こえた。ハンガリーだ。彼女もまた、自分の水着を買いに来ていたのだ。

「わぁ！ハンガリーさんだ！チャオチャオ♪…って、何でイタリアに来てるのー？」

確かに、わざわざここまで来ずとも、自分の国で買えばいいものを…

「せっかくの夏だし、海に行こうと思ってね。プロイセンとかも来てるわよ？あっちの男性用水着のコーナーにいると思うわ。」

ハンガリーいわく、地中海に遊びに来たようだ。海に面しているはずのスペインやフランスも来ているだとか…

まぁ、Aにも会いに来たのだろう。

「げっ…スペインの野郎も来てるのかよ…」

ロマーノは心底嫌そうな顔をするが、本当は久しぶりに会えて嬉しいのだろう。

「イタちゃん達は、Aちゃんの水着を買いに来たの？」

「うん！明日３人で行こうと思ってたんだけど…ハンガリーさん達も一緒に行かない？」

「あら！それは嬉しいわ。男性だらけだったから、Aちゃんも来てくれるなら華が増えるわね～」

まぁ、こうして意気投合してA、イタリア、ロマーノ、ハンガリー、プロイセン、フランス、スペインの、計7人で明日、地中海に海水浴をしに行くことになったのだ。

「ハンガリー！俺様達は買い終わったぜー！ケセセッ…って、お？イタリアちゃん達じゃねぇか‼」

向こうの方からプロイセンら、悪友の３人が近付いてくる。どうやら、買い終わったようだ。

「なんや、ロマーノらもおったんかぁ～」

一気に人…国が増え、Aは困惑する。まだ、ハンガリーを自分で認知しただけだから、大変なのだろう。

「Aちゃん、大丈夫？」

データの整理に大変で、真顔になりきっていたAにイタリアは心配そうな顔をして聞く。

「あ、はい。大丈夫です。」

それに対し、Aはニコリとしながら答えた。