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【14. When it’s dark look for stars.】
「みんな、伏せろ！」
マジフト場が砂嵐に包まれ、まるでサバンナの夜のように暗くなった。
「俺は生まれた時から忌み嫌われ、居場所も未来もなく生きてきた」
「どんなに努力しても、絶対に報われることは無い」
「その苦痛が、絶望が……お前らにわかるかぁアアアアアアアッ！」
マジカルペンの魔法石が黒く染まるその瞬間にAは見覚えがあった。あの黒は終わりがなく、幔幕を延々と張ったような黒だ。全身を逆撫でするようなこのエネルギーもAは感じたいことがあった。
「なんだ、ありゃぁ…！？レオナ先輩の体から、でけえ影が！」
「あれは……ブロットの化身！」
「アイツ、リドルみてぇに闇落ちバーサーカー状態になっちまったのか！？」
「くっ……立てるものは自力で退避！エース、デュースは怪我人を連れて外へ。リリア先輩、先生たちに救援を頼みます」
「あいわかった。しばし持ちこたえよ」
赤髪の少年が周囲に指示を出した。Aは彼に近づき話しかけた。
「ねえ、残りはこれで全員？」
「ええ、そうですが……貴女も早く逃げてください。ここは危ないです」
「大丈夫よ、魔女だものーーー『星々の祈り』」
柔らかな光がレオナと少年たちを包み込んだ。
「気休め程度だけれど、きっと命は守ってくれるわ」
「わ〜、なんだか安心する。お姉さん、ありがとね！ーーそれにしても、なんでこんな怖い目にばっかあうの？オレ、こういうの向いてないんだけど！」
「怖いなら逃げてもかまわないよ」
「リドルくんを置いて逃げたら、トレイくんに後でボコられちゃう。お供しますよ、寮長」
「よくわからねぇが、レオナ先輩をブン殴って正気に戻せばいいんだな？」
「オ……オレも、手伝うっす……ゴホッ……。あそこまで言われて寝てられるかってんだ」
レオナの前に立ち塞がるように並んだ。
「ハイエナ風情が俺に刃向かおうってのか？ハハハハハ……笑えねぇ冗談だ。全員明日の朝日は拝めないと思え！」
「監督生、アイツを捕まえればマジカルシフト大会に出られる！気合入れるんだゾ！」
「……来るよ、みんな！」
「覆せない世界など、全て砂に変えてやる……！全部無意味だ……何もかも！」
「アンタ、いつもそんなこと考えてたんスカ……？いままで、ずっと……」
「ラギー先輩、一発決めて、さっさとレオナ先輩を正気に戻しましょう！」
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華陽(プロフ) - ハクグンさん» はじめまして、コメント本当にありがとうございます。自分の中での解釈違いと日々格闘しながら書いてきた話にコメント頂いて本当に嬉しいです。今後ともぜひご贔屓お願いします。ハクグン様のご期待に添えますよう日々精進いたします！ (2020年9月23日 15時) (
レス) id: a1497b6ee5 (このIDを非表示/違反報告)
ハクグン(プロフ) - あと作者さんほんと感謝しかないありがとうございます絶対に無理しない程度に更新頑張ってください楽しみにしてます (2020年9月23日 9時) (レス) id: d2ad143a92 (このIDを非表示/違反報告)
ハクグン(プロフ) - うわもうレオナさん好きすぎるほんと好き愛してる。星空の魔女様、どうか、どうか、レオナさんに気付かせてあげて。貴女の一番は彼でしょう？寂しがってる、勘違いしてる。だから、気付かせて。貴女は彼を愛している。 (2020年9月23日 9時) (レス) id: d2ad143a92 (このIDを非表示/違反報告)
定期テスト攻略ワーク。 - 六条さん» コメントありがとうございます！そんな感想を頂けて幸いです。先行きの見えない連載ではありますが、今後ともどうぞよろしくお願いします！ (2020年9月8日 22時) (レス) id: a1497b6ee5 (このIDを非表示/違反報告)
六条(プロフ) - コメント失礼いたします！温和で優しくどこかロマンチストさも持ち合わせた星空の魔女様と、そんな彼女に対して心を開いている様子のレオナくん。これから二人がどんな物語を紡いでいくのか、目が離せません！素敵なお話をありがとうございます(´；ヮ；｀) (2020年9月8日 21時) (レス) id: fcb5bad142 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華陽 | 作成日時：2020年9月6日 11時
