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【13.Life's not fair , is it ?】
Aはレオナに会いに行かなければならないと強く思った。Aは他人の感情の起伏に敏感では無かった。今まで必要としてこなかった為に、どうやって相手に愛を伝えたら良いかも分からなかった。それでも自分は彼に会わなければならないとAは思ったのだ。感覚を研ぎ澄ませてAはレオナの魔力を探す。
(ああ、私って本当に人を愛したことがなかったのね)
彼の魔力を目指して彼女は飛んだ。後ろからマレウスの静止の声が聞こえるのも彼女は無視して進んだ。愛が何かの形をしているならば、それはきっとレオナの形だとAは思っていた。彼が笑っていればAまで嬉しくなる。彼が苦しそうにしていればAまで息がしにくくなる。たとえ自分が傷ついたとしてもAはレオナのことを守りたかった。
(ねえ、何があっても私だけはあなたの味方なのよ)
涙が溢れそうになってAは下唇を噛んだ。
「はー……はー……レオナさん、やりましたよ！中継見てたッスか？」
「ああ、上出来だラギー。あばよマレウス、今年の王の座は俺がもらう」
「へへ、王様バンザイ！シシシッ！」
Aがマジフト場に着いたときそこは異様な空気が流れていた。レオナを崇めるように囲うサバナクローの獣人たちと、敵対するように立つ赤毛の少年たち。割って入ることが咎められてAは話が終わるのを待った。
「話は聞かせてもらったよ」
「これはこれは、ハーツラビュルの皆さんがお揃いで。それにそこにいるのはウチの一年坊じゃないか。ハーツラビュルに転寮したのか？」
「俺はただ、今のあんたたちと肩を並べたくねぇだけだ」
「この裏切りもんが！」
「伝統ある試合を汚す行為、『厳格』をモットーとするハーツラビュル寮の寮長として、見逃すわけにはいかない」
「あのなぁ、お坊っちゃんがた。正義のヒーローごっこはよそでやってくれないか」
そこまで聞いてAは、やはり自分は何も知らないのだと突きつけられてやりきれない気持ちになった。音を立てないように地面に降りて、レオナのいる集団に近づいて行った。レオナが指示を出して赤毛の少年に何人かの生徒が襲いかかった。
(レオナ、彼らに怒っているの？彼らに正義の名の下に刃を向けられたの？)
「シシシッ！でも、こんなことしたってどうせディアソムニアのヤツらはもう手遅れッス！」
細身なハイエナの獣人の特徴的な声が聞こえた。
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華陽(プロフ) - ハクグンさん» はじめまして、コメント本当にありがとうございます。自分の中での解釈違いと日々格闘しながら書いてきた話にコメント頂いて本当に嬉しいです。今後ともぜひご贔屓お願いします。ハクグン様のご期待に添えますよう日々精進いたします！ (2020年9月23日 15時) (
レス) id: a1497b6ee5 (このIDを非表示/違反報告)
ハクグン(プロフ) - あと作者さんほんと感謝しかないありがとうございます絶対に無理しない程度に更新頑張ってください楽しみにしてます (2020年9月23日 9時) (レス) id: d2ad143a92 (このIDを非表示/違反報告)
ハクグン(プロフ) - うわもうレオナさん好きすぎるほんと好き愛してる。星空の魔女様、どうか、どうか、レオナさんに気付かせてあげて。貴女の一番は彼でしょう？寂しがってる、勘違いしてる。だから、気付かせて。貴女は彼を愛している。 (2020年9月23日 9時) (レス) id: d2ad143a92 (このIDを非表示/違反報告)
定期テスト攻略ワーク。 - 六条さん» コメントありがとうございます！そんな感想を頂けて幸いです。先行きの見えない連載ではありますが、今後ともどうぞよろしくお願いします！ (2020年9月8日 22時) (レス) id: a1497b6ee5 (このIDを非表示/違反報告)
六条(プロフ) - コメント失礼いたします！温和で優しくどこかロマンチストさも持ち合わせた星空の魔女様と、そんな彼女に対して心を開いている様子のレオナくん。これから二人がどんな物語を紡いでいくのか、目が離せません！素敵なお話をありがとうございます(´；ヮ；｀) (2020年9月8日 21時) (レス) id: fcb5bad142 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華陽 | 作成日時：2020年9月6日 11時
