病弱な妹を持つ私【青】【黄】

No.7 ページ8

久遠「おはよう！A！」



1階に着くと、私に気づいた久遠がにっこり挨拶してきた。




朝から大きい声出さないでよ。頭に響く…。


無視しようとしたら、どこからか視線を感じた。




…この突き刺すような視線、きっとるぅ兄だ。



視線で、久遠に挨拶しないのかって聞いてるような感じ。




『…おはよ。さっさと準備して学校行くよ』




こんな体調悪い日にるぅ兄とケンカなんかしてられないから、仕方なく久遠に挨拶する。




ちらっと久遠の方を見ると、顔を輝かせてニコニコしていた。


…わかりやすすぎる。しかも無防備。いつかほんとに誘拐されそう。




そして時間もないので、朝ごはんはコンビニで買ってきたパン。



久遠の機嫌がいいのを利用して、私のパンも食べてもらった。



久遠「A、全然朝ごはん食べてないよね！？ほとんど私が食べたじゃん！お腹すいてないの？」



『うん。すいてない。私のことはいいから学校行こ』



私と久遠のクラスは違うから、学校につけば久遠と離れられる！



くふふと笑って、私は玄関に向かう。



ローファーを履いて、久遠と一緒に家を出た。

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