病弱な妹を持つ私【青】【黄】

No.6 ページ7

昨日は部屋に戻ったら、睡魔が襲ってきてすぐ寝れた。




そして翌日。

私の体調は絶不調。


もうだるくてだるくて仕方ないって感じ。



『今日学校休も〜』



さすがに体調悪い妹を無理矢理学校行かせようとはしないでしょ。



？？？「A〜！朝だよ、起きろー」



このガサガサボイス、ころ兄か…。


しかも私の部屋の前にいるっぽい。



仕方なく、だるい身体をベッドから起こして部屋を出る。



『もう起きてる。私今日体調悪いから学校休むね。中学校の方に休むって言っといて。じゃ』



用は済んだので、さっさと部屋に戻る。





…いや、戻ろうとした。


ころ兄が私の手首をガシって掴んで、部屋に戻るのを止めてきたから、戻れなかった。



『なに？』



ころん「なにじゃないでしょ。久遠、今日体調いいからAと一緒に学校行けるって喜んでたんだからね？」



はい？そんなの私知らないし。


久遠が勝手に決めただけでしょ。


意味わかんない。




ころん「熱が無いなら学校行って。久遠が誘拐されたりでもしたらどうするの？」



出た。ころ兄の過保護マン。



『じゃあ私が学校で倒れたらどうすんの？』



ころん「倒れる前に、保健室に行けばいいじゃん。とりあえず、遅刻するから朝ごはん食べて久遠と“一緒に”学校行ってね」



ころ兄、『一緒に』を強調してきたんだけど。


これはきっと、一緒に行かないとまずいパターンだ。



私は部屋に戻るのを諦め、朝ごはんがある1階へ向かった。

No.7→←No.5

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す