No.45（最終話） ページ49
Aside
そろそろ、帰ることになった。
久遠「お母ざ〜ん"！また絶対、会いにくるからねぇ"！」
ドアの前で、ボロ泣きしてる久遠を引きずって、お母さんとバイバイする。
久遠にティッシュを渡してるるぅ兄を尻目に、今思ったことを呟いた
『お母さんがあんな弱気なこと言うの、初めて聞いた…』
お母さんが見えなくなって、4人きりになった道を静かに歩く
ころん「僕もびっくりした。あんな母さん、見たことない」
ﾋﾟｺﾝｯ
ころ兄の言葉と被せるように、LINEの通知が鳴った。
送り主は…、ナオだ。
3人もそれに気づいて、私の周りに集まってくる。
きっと、体育祭のこととかだよね。
ナオ［やっほーっ！Aは、お母さんと話せた？またその話も聞かせてね！」
ナオ［体育祭は見事、我ら紅組が優勝！今はもう解散して、みんなそれぞれ家に帰ってるよ］
ナオの文章を読み上げた直後、久遠が私に飛びついてくる
久遠「やったねっ！！私たち、1位だって！」
久遠が元気よく言ったけど、私はあることが引っかかっていた
『ねぇ久遠。お母さんの家に行くとき、手紙の話したじゃん？なんであのとき、悲しそうな顔したの？』
突然の話題に、久遠が目をまんまるに見開く
久遠「…実は…ね、私の手紙にだけ住所が書いてあるってことが、最初は嬉しかった」
久遠「だけどみんなの手紙の話を聞いてから、怖くなったの。
私の手紙に住所が書いてあるのは、他に書くことがなかったからなんじゃないかって」
でも、と久遠は続けた
久遠「お母さんは、久遠を信頼してるからって言ってくれたの！」
ぱっと花が咲いたように、久遠が笑った
るぅと「久遠が手紙のことを気にしてるなんて、気づけませんでした。
でもぼくは、久遠のことを信頼してますよ」
優しく微笑んで、るぅ兄は久遠を抱きしめた。
ころ兄も何も言わず、2人に被さって抱きしめる。
るぅと「Aもおいで。」
3人に手招きされて、私も抱きしめようと思ったら。
私が、3人に抱きしめられた。
ころん「僕、兄ちゃんなんでね。妹を抱きしめるポジションだから！」
るぅと「ころちゃんに同じくです。ぼく、お兄ちゃんなので」
久遠「2人に同じく！私も、Aのお姉ちゃんなんでねっ！」
ん？姉は私だぞ…？
ころ兄もるぅ兄も、それに気づいたらしく、ぶっ！とふきだした
そのまま笑いがおさまらなくて、最終的に私も久遠も笑い出しちゃって。
このまま、みんな笑い続けるセカイが、続くといいなって願いながら。
私は、大事な家族を抱きしめ返した。
［おわり］
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紫 音 。(プロフ) - プリ小説で書かせてもらってる者です！以前コメントした事があるのですか覚えてますかね⁉️覚えて完結おめでとうございます👍🏻プリ小説で書いてるのがなんと66人の人にお気に入り登録して貰えてます！ (3月7日 22時) (
レス) @page50 id: 22e9f0b0d2 (このIDを非表示/違反報告)
音湖(プロフ) - すかいソーダさん» ありがとうございます！！！頑張ります！！！！！ (3月7日 20時) (レス) id: 67c9f7276d (このIDを非表示/違反報告)
すかいソーダ - 音湖さん» こちらこそ、ありがとうございます！がんばってください！！ (3月7日 19時) (レス) id: 3d82e6db30 (このIDを非表示/違反報告)
すかいソーダ - るるなさん» ありがとうございます！！ (3月7日 19時) (レス) id: 3d82e6db30 (このIDを非表示/違反報告)
音湖(プロフ) - すかいソーダさん» ああああああああ、あああああありがとうございます！！！！！！勿論、URLを貼らせてもらいます！！！(?)き、許可もらえると思ってなかったので。。。本当にありがとうございます！！！ (3月7日 18時) (レス) id: 67c9f7276d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すかいソーダ | 作成日時：2023年8月24日 19時
